おじさんは自分が物事をどの様に捉え、どの様に自分の意見としているのか、それを自分の為に分析してみたいと思い立った。よって、これは多分にマスターべーション的なものになると思われるので、こんな話、読んでも意味がないと思われたときや、自慰が過ぎるとお感じになればすぐに飛び去って頂きたいと思う。

 

 

 実験する材料を近頃の話題のものから選ぶ。何だかよく分からない日馬富士事件について考えてみよう。今、この時点では、断片的な情報しか得ていない。

 

 

 まず、知っている事件の概要を時系列的に並べよう。

 

 事件発生日時 平成29年10月25日

 事件発生場所 鳥取県鳥取市内のカラオケ店

 加害者 横綱 日馬富士(33:伊勢ヶ濱部屋 元横綱旭富士)

 被害者 前頭 貴ノ岩(27:貴乃花部屋 元横綱貴乃花)

  •  概要 3軒目のカラオケ店で日馬富士が貴ノ岩をビール瓶で殴り、その後、素手で何発も殴った。激昂した理由は白鵬に対する態度であった。その前に別の所で貴ノ岩が「白鵬の時代は終わった」と発言し、それを注意する白鵬の目の前でスマホを弄りかけたので、日馬富士が切れたということのようだ。

 

 そこから

  • ビール瓶では殴っていない(白鵬証言)。
  • 両者が和解して握手をした。
  • 貴ノ岩は九州場所に出るつもりだった。
  • 貴ノ岩入院。
  • 貴ノ岩(貴乃花)より警察に被害届(診断書)が出された。
  • 当事者及び目撃者、鳥取警察より事情聴取を受ける。
  • 相撲協会(危機管理委員会)が貴乃花親方に貴ノ岩から事情を聞きたいと申し入れたが、貴乃花拒否。
  • 伊勢ヶ濱親方、日馬富士を伴い貴乃花親方に謝罪するため、貴乃花部屋の寄宿先を訪れたが、貴乃花親方無視して車で外出(すれ違う場面が映像で流れた)。
  • 日馬富士引退会見(書いている途中で、いきなりネットで流れてきた) 。

 

 何か一つの結論が出てしまったので気勢を削がれた感は否めないが、今回は考え方に関する分析なのでこのまま続けることにする。

 

 

 おじさんの情報は一般的な人に比べて少ないと思う。事実、家内の方が格段に詳しい。ここでおじさんが物事を考察するに当り、肝に銘じている事がある。それは、人は立場によって正義が異なるということである。さて、通常は立場というと当事者だけか、それに幾つかの要素を加味すれば済むが、この事件はさらに公益財団法人日本相撲協会、伊勢ヶ浜部屋=伊勢ヶ浜親方、貴乃花部屋=貴乃花親方、モンゴル出身力士の集まり等、付加的要素が矢継ぎ早に加わり、物事がますます見えにくくなっている。

 

 

 さらに、被害届が出され、警察が動き出し、ある意味、強権を振るう事が出来る協会が動き難くなった上、当事者の片方が『横綱』ということで理事長の諮問機関である有識者からなる横綱審議委員会が登場する事態となり、一層、錯綜に拍車がかかった。

 

 

 当事者がモンゴル出身ということで、外交問題の懸念は少ないが、もしこれが韓国だったらどうだろう。韓国人、あるいは在日同士の揉め事だ、あれこれテレビで取り上げるのはヘイトだ差別だと言いかねない。またそんな連中を応援する人々が日本にはわんさかいる。外交的要素が消えた訳ではないけれども、今回は一安心というところか。

 

 

 こんなゴチャゴチャの問題をどう考えるかであるが、おじさんは勿論好悪も重要な要素と考える人間であるから、好き嫌も正直に書くと、当事者の中で、貴乃花が一番嫌いである。日馬富士は好きでも嫌いでもない。知らない人間は嫌いになりようもないけれど、貴乃花は昔から知っているし、宮沢りえ事件の際に一気に嫌いになったのだが、それ以後も貴ノ花の葬儀の際のいざこざ、極度にストイックな点もちょっと面倒な人間に感じ、今もそれは払拭されていない。

 

続く

 

by 考葦(-.-)y-~~~