数年前におじさんは一つの予言をしていた。エアバッグメーカーのタカタが早晩、当時の最高経営責任者のせいで破綻するであろうと。
タカタの最高経営責任者は何故、出てこない
http://ameblo.jp/silvergrayt/entry-11966511521.html
再生法を申請するにあたり、ようやくとぼけた面をお見せになった。一代で築いたのか、2代目なのか3代目なのかは知らない。今回のリコールの数から言って、メーカーに納めていた数は膨大で、自動車の下請企業の中でも大きな顔をしていたことは想像に難くない。
高田重久会長兼社長 出典:BLOGOS
俺を誰だと思ってるんだ、エアーバッグシェアナンバーワンのタカタのオーナー社長だぞ! てなもんだったろう。日本車だけじゃないし、海外にも工場があるんだぞ。お前らみたいな日本のマスコミに、答える義務はない。メーカーによりリコールは着々と進んでいる、というのが事件発覚直後の本音だったろう。
阿呆か!! 自動車は便利だが、危険な乗り物でもある。だから、メーカーは自動車の総ての部品に関しても責任があり、リコールの届けをして無償で修理に応じるのである。今回はその損害たるや天文学的なものになるだろう。下手をすれば自動車メーカーすら経営危機に陥る危険性があるほどである。次はメーカーからの損害賠償に応じなければならない。
最初、現金で1000億あるから大丈夫だと言ったと聞いたその瞬間、おじさんはこいつはかつての雪印乳業の社長と同じ類の人間だな。物事の本質を見ずに成長した人間だと、識別できた。残念だが欠陥が明らかになっても人間は修復不能、リコールは利かない。
雪印はどうだったか知らないが、タカタは株式の半数以上をオーナー一族が持つ同族経営の会社だろうと想像した。今でも自分の責任だと明言する言葉が出てこないようだが、これまで一度も責任を取った経験が無いのだろう。周りにどんな優秀な人材が居ても、生かす度量もないと思われる。
お前にも下請がたくさんあるだろう。自動車メーカーのようにその下請を守れるのかどうか。恐らくそれを期待するのは無理だろう。
皆さんお気づきだと思うが、今、盤石に見えた企業が経営に失敗している事が多い。シャープしかり、東芝しかり……。それは、社内の出世競争などしている場合ではない時代を迎えているということの証明である。
このタカタの社長は図抜けて出来が悪いが、これは同族会社のオーナー社長だから致し方ない。サラリーマン社長でも、同じである。社会は人が作り、一人一人皆、繊細な感情があり血が流れていると言うことを失念すると、足下をすくわれ、罠に落ちる。誰が仕掛けた罠という訳ではないが、自らの生き様が作り出した罠と言えようか。
結局、謙虚に自らを正し、人を見る力を養うしかないのだ。
by 考葦(-.-)y-~~~