わたくし考葦おじさんは、兵庫県民として知事選に1票を投じる立場にあるのだが、今回は迷っている。

 

 


井戸敏三現兵庫県知事

出典:ニッケイ新聞

 

 現職の井戸知事は多選の弊害があると、他の候補は言う。おじさんが知る限り、伊藤博文初代、陸奥宗光3代知事の時代はともかく、兵庫県知事は東大(旧帝国大)から自治省(旧内務省)からの落下傘候補が知事になってきた経緯がある。ただ今回は通常というのもおかしいが、前の二人は4期で終わっているところ、井戸は次に当選すると5期目となり、次期に期待して務めていたのかどうかは知るよしもないが、副知事が任期途中で辞めるなど、少々波紋が起きていることも事実である。


 先の知事選告示前に、勝谷誠彦候補の講演会に行ってきたが、選挙戦で事務局長を務めるであろう髙橋某という人が、先に長野県で田中康夫を担いだ仲間だと聞いて、ああそうか、彼は保守でも何でもなかったなと思い出した。

 



勝谷誠彦:出典:頑固おやじの不器用ブログ
 

 

 

 変革を成し遂げたいというのが勝谷の信念で、そこに多選を極度に嫌う性格が出ていると感じる。同じく田中を担いだジャーナリストというか作家の中に日垣隆が居る。彼のジャーナリストとしての文章は好きだったが、あるエッセイに田中康夫を担いだと書いているのを読んで、急激に興味が冷めていった。多選を阻止するためなら誰でも良いのかと疑問に思ったのである。


 田中の言動を見ていると、左翼ではないだろうが、決して保守とは言えない。敢えて括るとすればリベラルということになろうか。田中には失礼を承知で言うのだが、思想傾向というよりも喋っているその喋り方が気持悪いのである。新党日本の党首様だそうだが、今、現職の国会議員なのかどうかすら知らない。前回の衆議院選で尼崎から出馬したようだが、これは誰の縁で選挙区を選んだのか。言うまでもなく勝谷の誘致であろう。ということは勝谷は田中に近い考えの持主なのかも知れない。


 興味が無いのでどちらもマニフェストを真剣に読んだことはない事を白状した上で言うが、民主党いや民進党との政策の違いがあまり見えてこない。田中の発言を民進党の誰かがそう言っていると言われても、疑わなかったであろう。


 だが、今はそれはいい。兵庫に変革が必要なのは確かだからである。勝谷は保守は変革を望まないと思っている節があるが、あるいは急激な変化を望まないと考えているのかも知れないが、決してそうではない。おじさんが変革を求めようと決意したのは、次の中曽千鶴子のブログを読んだからである。
 http://ameblo.jp/chiruko12/entry-12285534747.html

 

 井戸知事は16年間の藩主として、かなり兵庫城下に堅固な集票システムを構築しているのだろう。共産党と維新を除くほぼ全党推薦の体制は盤石に見える。
 

(文中敬称略)       

続く