産経ニュースより 

 

 新都知事の就任挨拶に際し、予想通りというか、いかにも分かりやすい対応であったようだ。都民の都議会自民党の評価=内田茂の評価の目盛りがまた一段下がった。

 

 

 

 

 今回の都知事選挙で明らかになった事は、旧態依然としたボスの存在とその手法であった。

 

 

 この内田といういい歳の男は、今回の敗戦の責任を取って都連幹事長を辞任すると言っているそうだが、権力を手放す気はないだろう。というか手放しようがない。権力とは突き詰めれば人と人との繋がりだからである。

 

 

 選挙結果の責任は形式的なケースが多く、内田の場合は詰め腹を切らされるというより、全国の風当たりが強くなりそうなので、辞任する方が無難だろうと考えている節が窺える。しかし、実は本当に敗戦の責任は内田一人にあると言っていいくらい、手法の強引さ、党籍剥奪の件や、支那・北朝鮮並みの家族への締め付けによって、都民の事を一欠片(かけら=1ミリ)も考えない人間性が明らかになり、完全に都民を敵に回し、小池の方に追いやってしまった。この責任は本人が考えている100倍ぐらい重いものだ。

 

 

 自殺に追い込まれた都議の話もネットでちらほら見かけるし、猪瀬元都知事がテレビで発言したようなので、すぐに全国民の知るところとなるだろう。国会議員の場合でも過去のボス体質が生んだ〝事件〟や〝エピソード〟が次々と暴露され、じわじわと追い込まれていくのを見るが、内田もそれと同じ道を辿るのではないか。

 

 

 小池都知事は2020のオリンピックに絡み、不透明な出費が多すぎないかどうか、情報公開をすると同時に、金の動きを精査し追究すると明言している。競技場の設計変更といい、当選ありきのロゴの問題といい、不可解な事が多すぎる。内田は森喜朗ともいいコンビを組んでいたと思われるが、森の進退も含め、これからどうなるか楽しみだ。

 

 

 内田にとって石原慎太郎は難しい男だったが、伸晃が国会議員になってからは、何かと世話になるからか、見て見ぬふりをしてくれた。知事が猪瀬に替わり、石原と同じく都議連と摩擦を起こさず推移していたが、オリンピック大会委員長の人選で軋轢が生じた。森を起用しようとする内田等に対し、委員長人事は都とJOCが決めると言った猪瀬の言葉が、でかい儲け話を潰しにかかっていると勘ぐらせったのかも知れない。その前に千代田区の議員宿舎建設を猪瀬が阻み、内田の顔を潰した事が原因だという見方もある。

 

 

 猪瀬辞任の原因となった5000万の金の話も、何かすっきりしないものだった。もしかしたら、猪瀬は内田等の謀略に引っ掛かったのかも知れない。次に使いやすそうな舛添を起用したが、自ら墓穴を掘って沈没した。次に、小池を無視して、コントロールしやすそうな増田に決め、選挙を戦った挙げ句、小池に敗れ、幹事長を辞する羽目になったというのが、このドラマのここまでのダイジェストである。

 

 

 今後、面白い事が色々起きそうだ。小池には健康に留意して貰い、長期政権?を築いて貰いたいと思う。大っぴらな事はしないとは思うが、ボス精神の人間はヤクザと変わらない精神構造をもっているから、金では動かないと見ると、小池の暗殺を企てるかも知れない。SPはこれまで以上に、十分注意して知事を護り通して頂きたい。

〔文中敬称略〕

 

by 考葦(-.-)y-~~~