少し旧聞に属するが、2014年6月23日、姫路駅南の人が歩ける広めの〝歩道〟に設置されていた「MARI」という名前の等身大の銅像が金ノコ何かで切り倒されているのが発見された、と姫路市が発表した。
前夜(22日)は「姫路ゆかたまつり」が開催されており、夜の10時頃、巡回中の市職員によって発見されたという。
並んで記念撮影をする姿も見たことがあるし、そこで待ち合わせをしたこともある。ただ待ち合わせは、像が人ゴミに埋没してしまうので、失敗だったが……。 ちょうど一般車とタクシーのローターリーになっている横なので、送迎の人が乗り降りする場所でもある。
いつも其処にあるので、当たり前のようにいつしか注意をすることもなくなっていた。通勤などで通る人は皆そうだったのではないかと思う。その像の足が切られ、倒されて放置されていたと新聞で読んで、曰く言い難い怒りが込み上げてきた。
出典 MNS 産経ニュースWEST
その怒りを分析すると、その男(男の仕業だと推定している)は、時を経た人工物や遺跡に何の感慨も覚えない奴である。どのように高名な芸術家の作品でも、今日残っているということは、その野郎のような人間が今までいなかったという証しにほかならない。おそらくその野郎はそのことの意味すら理解できないだろうから、教えておいてやろう。その芸術作品が制作されてから今日まで、千数百年か、数百年かお前のような人間に遭遇しなかったということだ。
どうせ二十歳前後の野郎の仕業だろうが、人間の屑というのも屑が気を悪くするくらい、下の下の野郎だ。酒が入っていたのか、連れの女に何か〝勇気〟のようなものを見せたかったのか、いずれにしても下衆の極みであることは疑いない。
そいつが子供の時は歴史的遺物に自分の名前を書いていただろう。クラスの机の上にも彫刻刀で書いていたはずだ。一体お前がどれほどの者だというのか。せめてもの罪滅ぼしに、くだらないお前の人生で書いたラクガキを全部消してこい。消えないものは器物を弁償しろ。
それにしてもまだ逮捕されないのは何故だ。駅前というのに防犯ビデオはなかったのか。であれば、そちらの方も相当恥ずかしい。
聞けば3900万円かけて設置したものだそうだ。そんなものを人通りの多い歩道に設置するなんてと批判をするのはたやすい。だがおじさんは設置してから22年間無傷で残っていた事に敬意を表したい。姫路市民ほか、あそこを通って通勤する人々に敬意を払いたい。所用で通過する人々にも同じように敬意を払う。
とんだ馬鹿野郎によって、修復後は柵が出来るかも知れない。台座が高くなるかも知れない。できれば以前のままに設置して欲しいが、今度は保険に入れないかも知れない。しかし、あそこに設置した当時の関係者の英断を讃えるためにも、今逃げ回っている馬鹿野郎と、未来の馬鹿野郎に対抗しても面白いではないか。
誰も見ていなかったのか。時間もかかったろうし音もしただろう。誰も止める者はいなかったのか。誰か決定的な目撃情報を姫路警察に通報してくれ。もし、馬鹿野郎の連れが居たら申し出てくれ、それがその男のためなんだ。
外国人の可能性もあるが、金属が欲しかったのなら持って帰っているだろうし、姫路が憎かったのなら、やってる事がピント外れだ。日本が憎いのなら、東京か京都辺りでやらないとインパクトがないぜ。いずれにしても効果的とは思えないが……。まさか制作者が嫌いだったと言うわけでもないだろう。
本人が出頭するなら、それが一番いい。3900万と知ってビビっているのだろうが、まるまる損害賠償をするとしても、一生かけて払えない額ではない。卑怯だが自己破産手続という手続もある。もっとも、お前にはそれが似合うが……。まあ裁判所の免責が不許可になるかも知れないけどね。
おじさんは今、野郎が凶暴な奴で、そいつが脅しをかけて黙らしているのではないかと空想している。そのくらい情報がないのか逮捕が遅い。器物損壊は親告罪じゃないし……。普通ではないものを感じる。
警察は指紋を採取しているのか。言いたいことは山のようにあるが、すぐ逮捕されるだろうとブログにも書かなかった。しかし、未だに逮捕されたと言うことを聞かないので、辛抱しきれずに書くことにした。
言い忘れたが、今回拝借した『関西の野外彫刻』のHPにある写真はすべて、クリックすると別アングルの写真に切り替わる。