盲導犬を刺して傷を負わせたクズがいる。
2014.8.28 23:58
「私が刺されたのと同じ」盲導犬事件でパートナー、一緒に通勤も「こいつを守る」
埼玉県で7月、盲導犬のラブラドルレトリバー「オスカー」が刺された事件で、パートナーの男性(61)が28日、さいたま市内の自宅で取材に応じ「オスカーは私の体の一部。私が刺されたのと同じことだ」と怒りをあらわにした。
「聴力には自信があるが、事件にはまったく気付かなかった」という。盲導犬は人間社会の中に入っていくため無駄にほえないよう訓練されている。男性は「痛かっただろうに…」とつぶやき、寝そべるオスカーを優しくなでた。
男性は現在、事件前と変わらず電車で職場へ向かい、仕事を続けている。「素直でおちゃめで人間が大好きな性格」というオスカーも、傷が癒えると再び共に歩
みだした。事件前、横に並んで乗っていたエスカレーター。今は男性がオスカーの後ろに立っている。「こいつを守りたい。変わらぬ様子で付き添ってくれるこ
とが私の救いだから」
この犯人は二重三重に危険人物だ。まず、障害者の苦労や痛みを理解できないこと、それに付きそう盲導犬という健気で利口な動物を尊敬し愛せないこと、凶器が何かは知らないが、いたずらの域を超えていることである。
一般人は、目が悪い人を見ると、助けないまでも邪魔はしないようにする。もう少し物事を知りたい人は、盲導犬がどういう課程を経て誕生するかを知り感動する。そして盲導犬を心待ちにしている障害者に比べ、盲導犬の数が足りないことも知る。そして盲導犬の候補が幼犬時に訓練所から優しい家庭に預けられ、愛情を一杯注がれて人を信じる事を学ぶ。
次は最初の家庭から離れ、訓練所に戻り、基礎的な訓練が開始される。そして適性を見てふるいにかけられる。残った犬が長い訓練を経て盲導犬を待つ人のもとへ届けられるのだ。
しかし、これで良かった良かったと手を叩くわけにはいかないのだ。盲導犬を使う側にも訓練が必要である。そしてようやく障害者も慣れ共同生活が始まる。だが、ここで考えて欲しい。人間と犬の寿命の違いである。人は80年と言われるのに対し、盲導犬が働ける期間は6~7年ではないかとおじさんは見ている。つまり一人の障害者に何頭もの盲導犬が必要になるのだ。
盲導犬はかなりの重労働であり、寿命が普通のペットと比べ短いようだ。では現役を引退した盲導犬はどうなるのか。訓練所が犬の老人ホームのようなものも経営しており、死ぬまでのんびりと過ごさせるようにしている。
中には最初に預かった家族に引き取りたいと申し出る人もいて、迎えに来るシーンをテレビで観たことがある。何年たっても犬は覚えていて、飛びついたり舐めたりして、盲導犬のすました所が一瞬に消え、犬がどれほどのストレスに耐え、自分の仕事を果たしていたのかが分かったと同時に、人と犬の愛情に結ばれた関係がどれほど時間が経っても失われないということを教えてくれ、涙なしには到底観られない。
こんな盲導犬が傷つけられたと知り、おじさんは怒りに震えた。こんな人間は危険だ。サイコパスとよばれる殺人者の多くが、幼少年期に動物を虐待をしていたケースが報告されている。最近起きた長崎の中学生殺人時件の犯人もそうだね。
この機会に盲導犬の事を詳しく知り、寄付をしたり、いろいろな場面で協力してあげてほしい。
公益財団法人日本盲導犬協会
https://www.moudouken.net/
(社)兵庫盲導犬協会
http://www.moudouken.org/index.html