矢作直樹氏が東大教授であり、医者である事を初めて知った。
氏の著作は書店のスピリチュアル系の本の中にいつも見かけていたが、タイトルが死と魂といったおじさんが既に内部処理しているテーマだったので、内容を一読することもなく、著者の履歴にまで目がいかなかったのである。
先日買った週刊誌に大きく取り上げられていたのでざっと記事を読むと、執筆者が矢作直樹氏であり、東京大学医学部の教授と知り、即座に東京帝国大学助教授で、念写の発見者と言われ、後に東大を石もて追われることになったあの福来友吉博士を思い出した。
しかも記事が天皇と魂に関するものであったので、福来と同じ轍を踏まないか少し心配になった。
東大はおじさんが過去にも書いているように、唯物論者の吹きだまりである。団塊の世代で左翼の御旗を隠すことなく居られた有り難い国立大学教授の中でも、最高峰の就職先であった。
当然、後継者を指名するときは左翼思想を堅持する者にする筈だし、それらは今も連綿と続いていると考えるのが自然である。
そんな中にあって、医学という系統が違う学部とはいえ、中立や反左翼ではなくさらに神経を逆撫でするような、スピリチュアルな言説を臆面もなく発表する姿勢に正直驚きを隠せない。
矢作氏の言うことはまさしくその通りであり、何一つ引く所も加える所もなく、まさに百万の味方得た思いである。ただ、矢面に立たされて教授の職を追われるような事になりはしないか、それが心配である。