2014年01月19日 08時00分
 提供:blogram通信

日本史の必修化、賛成?反対?

 今月5日、政府が高校での日本史の必修化を検討していることが明らかになり、ブログ上では賛否両論、様々な意見が飛び交っている。

 現在は世界史が必修で、選択科目である日本史。だが、海外で活躍する日本人が増える中、「自国の歴史を十分に学び、日本人のアイデンティティーを育てるために」、政府が指導要領の改訂に乗り出した。
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 何とも面妖な話である。国家が国民に自国の歴史を教えるのに何の決議がいるのかと言う話である。



 コメントに花が咲いているようだが、実は読んでいない。賛成の方はおじさんの意見と似たり寄ったりだと思うし、反対派はかたかなサヨクのいつもの言説だと思うからである。



 そう言いつつ、やはり気になるのでちらりと目を通してみた。至極まともな意見が大部分であったことに正直面食らった。



 だいたい日本の左傾思想の人々は、

権力者 富者 昔 = 悪
庶民 貧者 今   = 善

という極めて単純な物差しで物事を判断なさるので、今の権力者(悪)が庶民(善)の無知をいいことに、昔(悪)の軍部(極悪)を正当化するために日本史を必修にしようとしていると、彼らの目には映る。だから、当然、反対なさるだろう。



 しかし、いつも思うのだが、社会主義・共産主義思想を基に造られた国家に、どれ一つとして素晴らしいと思える国がないのは何故か。



 それは誰でも解るように誤った思想だからである。それでも宗教のようにカルト的な陶酔できる要素があるらしく、今も多数の人々の拠り所となっている。



 いや、自分たちが国家を動かせばまだやりようがある、我々なら素晴らしい国家を造る事が出来ると思っているとしたら、何ともファンタジスタである。



 ゴミを寄せ集めて芸術作品として発表しているアーティストもいるが、思想のゴミは集めても悪くなるだけだとおじさんは考えている。



 今の日本は自由主義国家だから誰が何の思想を信奉しようととやかく言われはしないが、JR北海道の労働者諸君のように最も見えていなければならない、あるいは見ていなければならない利用客の安全すら一顧だにせず、己が利益、労働者の利益のみを主張し行動する。



 哀しいかな自由主義国家の中の左翼思想がこういう人間を育んでしまうことは、今もリアルタイムにJR北海道で証明されているということだ。



 おじさんは、幼少の砌(みぎり)から、人間の価値は精神的高低あるいは深浅で決まると信じており、左傾の書籍をほとんど読んだことがない。若い頃は、周囲に左翼の闘士が一杯いたし、ヘルメットをかぶり口元にタオルを巻いて見張りに立つ何々派と称する連中の本部の前をよく通っていた。だから、左翼思想にのめり込むのは環境ではなく、その人が持っている資質の問題なんだよね。



 百田尚樹が著した『永遠の0』で、祖父の人となりを辿る姉弟のフリーライターの姉が、記事掲載して貰っている出版社の男が、特攻の人間の精神状態について、もっともらしい見解を述べていたが、そんな解釈は後付の皮相な見解の一つに過ぎなず、そのことは作品全体を通して明らかになっている。



 人間は想像する以上に、恐ろしいほどの精神の高みに到達することが出来る存在なのである。



 多分、それが理解できれば、左翼思想など止めてしまうだろうし、出来ないから何時までも左翼思想を胸に屁理屈を捏ね続けているのだ。



 百田尚樹が緻密な取材と資料の読み込みの結果、歴史に残る作品を仕上げてくれたことに感謝したい。