ブロンコビリーがバイト撮影問題を起こした足立梅島店を閉店
産経新聞 8月12日(月)15時51分配信
今月6日に男性アルバイト店員がキッチンの冷凍庫内で自分の写真を撮ってツイッターに掲載し騒ぎになったステーキレストラン「ブロンコビリー」(名古屋市名東区)は12日、問題を起こした東京都内の足立梅島店を閉店することを決め、発表した。
またすでに解雇したこのアルバイト店員に対して、損害賠償を請求することも検討に入った。
同社では6日から一時閉店。「悪ふざけした」と電話で謝罪した当該アルバイト店員を解雇。さらに従業員の再教育などして、営業再開に備えてきたが、「お 取引先様等のご支援をいただきながら、この使命の実現に取り組み続けている全社・全従業員の努力に反した責任は重く、当該店舗がこのまま営業再開すること は許されない」と判断。12日に開いた臨時取締役会で、閉店を決めた。
このところ、店員が勤務先店舗の中で自分の写真を撮影して、ネットに掲載する問題が相次いでいる。
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最初は、そんな大した問題でもないのに目くじら立てるのはよせ、という趣旨で書くつもりだったが、関連記事を読んでみて方針を変えた。
若いというのは、それだけで特権である。大抵の馬鹿な行動を世間は大目に見てくれる。しかし、それに甘えて限度を超えると対応が違ってくる。
今回の記事の事件は、軽いジョークのつもりで写真をアップしたのだろう。当初は皆、面白がって広まっていたのだろうが、ネットは若くても意外と堅苦しいタ イプの人が多くいて、店に迷惑がかかるからふざけるのは止めろと、正論を述べた。そして賛否両論を伴いながら写真が広まる事になったと推定される。
当該会社は、影響の大きさを考えて店を閉めることを決めた。
張本人のバイト君は最初、流行語を最初に発したような気分を味わったことだろう。その後、雲行きが怪しくなってからはどうだったのかな。
当然、きついお叱りを受け、解雇の憂き目を見た。だが、記事にも書いてあるとおり、ことはこれだけに止まらないかも知れない。
店を閉めることによる損害、バイトにそのような事を許していたという衛生管理を含む管理体制にも疑問をもたれることになった信用失墜被害等、あれやこれやで会社はバイトに損害賠償を請求すればいいのだ。
裁判で負けても、自己破産をしてしまえばそれまでの事だが、裁判でこういう事例による被害がどれくらいの額になるか、ちょっとしたジョークのつもりでアップした行為の代償がいかほどのものになるのかが明らかになれば、今後の抑止効果が期待できる。
もっとも、日本には人権派とよばれる弁護士先生がいらして、有名事件をお引き受けになるから、バイト採用の際、勤務時間中に冷蔵(凍)庫に入って写真を撮り、それを友人にメールしたり、SNSにUPするなと言われなかった、という論法で戦われるかも知れない。
そうなると、必ずしも会社側が100%勝訴するとは限らない。それはそれでまた別の問題が派生しそうだが、今は考えない。
どれほど人気店でも、馬鹿なアルバイトを雇ったら、いつ店舗閉鎖の憂き目を見るか分からない。まことに経営者にとっては通常の苦労に加えて、さらに苦労の種が増えた格好だ。