この文句を言うと、煙草を吸っているのが明らかとなり、わずかな読者の方から嫌われるかも知れない。だけど言わずにはおられない。
100円ショップで買うライターは、何故、あれほど硬いの?
安全装置と称して、両手じゃなければ火が」点かないタイプや、やたら力を要するタイプがある。
おじさんの吸う『キャスターマイルド5mg』のボックスタイプに、一年以上前に、わずかな期間だけ、ライターのオマケが付いていた事があった。
正確にはライターや携帯用の灰皿などがあったが、おじさんはほとんどライターだった。
そのライターたち、とにかく重いし、使いにくい。普通の電子ガスライターなのだが、かなり力を要するということをもって「安全」を確保なさっているようだ。
これまでおじさんが見た安全装置というのは、着火時に上部を少し外へスライドさせ、従来通り下に押下する形式の「安全装置」だった。
しかし、2種類あるオマケの大きいタイプは、先程言ったように幼児には無理なほど力を要する『安全』で、小さい方は、押下する前に押す部分の下の支えになっている箇所を横から一度押して引っ込め(押し込め?)、しかる後に押下すると、火は普通に点き、引っ込め(押し込め)た部分は元へ戻る仕組みという、いわゆる知能による『安全』になっている(写真参照)。
いずれにしろ、複雑さと力という事をもって安全とする『新考案』は
気持ちよく火が点かないので、ほんの少し喫煙の気分が阻害される。
この傾向が生じたのは、数年前に、子供がライターをいじって遊び(と推定)、車両が火災になり子供4人が死亡した事件があってからである。
子供たち本人も可哀相だし、親御さんもお気の毒だが、小さな子でも簡単に火が点いたことが原因だというのは、如何なものか。
だいたい先進国は、PL法という使用者に何か事故があった場合、中間を飛ばして製造者に損害賠償を請求しうる、という法律を制定している。
特に顕著なのはやはり訴訟先進国?アメリカで、こんな事でこんな法外な賠償金が支払われたの!?と驚くような事例がある。
企業は損害賠償を回避するために、取扱説明書を作り、想定されることを注意しておくようになる。
有名なものは、アメリカ製の折りたたみ式乳母車で、「危険ですから、子供を乗せたまま折りたたまないでください」といった笑える注意書きだ。
企業としては予期せぬ損害を回避するために、先のお笑いネタのような注意書きが幾つも必要になる。
だが、親の責任は?注意義務は?
こどものおもちゃ箱に台所の包丁を誤って入れ、幼児が怪我をしたら製造した企業を訴えるだろうか、おもちゃと一緒にするなという注意書きがなかったと言って。
アメリカの裁判を見ると、注意書に書かれていなかったというものが多い。それでほとんど不注意きわまりない原告が、大金という報償で報われるというケースが頻発し、それが通常使用する使用法以外の方法で使用した場合は責任を負わない旨の注意書となって現れる。
どうしてライターを手の届く所に放置していたのか。チャイルドシートに乗せていた筈だろう。
考葦おじさんのような大雑把な人間でも、子供が小さいときは、5分と目を離すことはなかった。
確かに4人の乳幼児の面倒を両親二人で見る事は不可能かも知れない。いつもならそんな事をしなかったというのも理解できる。少子化が叫ばれている時代に4人も子供を創られてたことは賞賛に値する。
こういう夫婦にこそ手厚い福祉の手を差し伸べて欲しい。
以上
※ 本文は1年以上前に書いて投稿を失念していた記事を、
現時点でもおかしくないように修正し、投稿したものである。