私はかつて或る会社に在籍していた。とある中小メーカーの貿易海外営業部門である。主任だった。
その頃、後輩が何人かいた。同僚もいた。上司もいた。5年在籍の最期の方、一人の尊敬する上司と出会った。
その人と部の刷新と組織改編に取り組んだ。結果、何故か会社の大半の人を敵に回す事になった。
部内に敵が充満。もっとも強烈に足を引っ張り、情報を流し、根回しし、愚弄し、散々敵対した一人の敵がいた。そいつはK・M。一生忘れぬその名。
信じていた同僚も裏切り、結果は信頼する上司と二人きり。2人vs200人。どうにもならなくなった。
まず上司が退職。2週間後に私も退職。その後は流浪。
9年の時が流れた。偶然見つけた。かつての怨敵は外資系企業で営業部長になっていた。
私は依然として心定まらず、情熱も失って賤職に甘んじて今に至る。これも自分自身の罪。