手近な大衆ギャンブル場。それがパチンコ店。
中毒になって借金を作り、家庭を崩壊させ、それでも止められない人々。
そんな人たちの中には、不幸にも自殺したり殺されたりするケースがある。
トイレに監視カメラを設置しているパチンコ店。そんな所はご用心。
万引きの多発する小売店ならいざ知らず、パチンコ店のトイレには監視カメラは無用の物。
ならば何故設置するのか?答えは意外なもの。それは自殺防止の為。
千葉茨城にチェーン展開する或るパチンコ店「T」。事件は鹿○店。女子トイレで若い女性が自殺した。
借金苦だったという。おそらくその店で負けが込んで、腹いせにその店のトイレで死んだのだろう。
私は数年前、実はその店で契約社員として働いていた。その頃から奇妙な噂が店員同士で囁かれていた。
真夜中の駐車場で遊ぶ女の子。行って見ると誰もいない。控え室で突然消えるライト。原因不明。トイレでエアータオルが作動する。誰もいないのに。
そんな或る日、件の自殺事件が起こった。因縁なのだろう。
現在、私が住んでいる土浦の某パチンコ店。奇妙な噂がある。あまりに幽霊が頻繁に現れるので従業員が次々に辞めていくという。
大概、パチンコ店でしょっちゅう求人募集しているところは何かしら理由がある。人が続かないのだ。
劣悪な労働環境。職場の人間関係。それが2大要因。でもそれだけじゃないようだ。
その土浦の某店「N」。ついこの間、暇な時に行ってみた。トイレに奇妙なものを発見した。男子トイレの個室。『使用禁止』の張り紙が貼られていた。ガムテープで幾重にも厳重に固定されたその扉。
ガムテープの粘着性が弱くなったのか、扉が半分くらい不自然に開いていた。中を覗いてみた。何ら変哲も無い便器、便座。
しかし、それを見た時に自分の中に何かが訴えかけてきた。「ここは何かある」そう感じた。
そんな個室トイレなのだ。人が中にいる筈無い。なのに、である。
『ドンドンドンドン・・・ドンドンドンドン・・・』
急にそんな音が中から聞こえてきたのだ!
営業中である。お客が百何十人も店内にいるのである。そんな店内の、遊技機が並んでいる所からほんの数メートルしか離れていないトイレ。なのに、あの気配。
私は思った。このトイレで人が死んでる。死んで幽霊になったのか?はたまた幽霊に導かれて死んだのか?
パチンコ店の事件は強盗・窃盗など一般的なものを除いて、大概はマスコミに載らない。多額の金で口封じするからだ。例外として駐車場内の車の中で置き去りにされた子供の死はマスコミに叩かれる。
あるんですね。幽霊と共存するパチンコ店。店も幽霊出るの知ってて営業を続けている。