ゴト師との戦い | Re-SILVERFLEURET PROJECT

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YAHOOブログから引っ越してきました。駄文小説等を投稿していこうと思います。

 『吉宗』体感器ゴト集団の最大級のものは店内のインカム無線を傍受する。それを聴いててヤバくなると店内の打ち子に携帯で知らせ、逃がしたり交換させたりする。

 インカム無線を傍受しない集団もいるが、これは携帯で連絡を取り合うだけで立ち回る。図太いのが多い。

 ある晩、体感器と思しき二人組が来店。現場から「怪しい」とインカムが入り、監視カメラの照準を合わせて様子を見に行った。

 確かに怪しい。行動も怪しいが、BIG直後に席を外し、しばらくして戻ってきたら打ち方が変わっていた。常套手段として通常遊技で体感器を使ってタイミングを狙う。この際、小役が偏るので解る。それが小役の偏りがあからさまに無くなった。

 そう。一回目のBIGをGETしたら、身体検査されてもいいように即、体感器を店外で外して来るのだ。

 白シャツの巡回で自分達の企みを知られたと悟った二人はインチキくさい「我々は普通ですよぅ」ってなフリをするのだ。

 我々は陽動に出た。『○○○番台の客は体感器で確定だから警察に電話する。みんなヨロシク』と、偽のインカムを流すのだ。事前にホール内を足で回り、全従業員にその旨を通達。全員に連絡が浸透してからいざ行動。

 結果、連中は動かなかった。インカム無線傍受のグループと違うようだった。こうなったら店内監視一本に切り替え。

 一人が外に出た。後を尾ける。案の定、徒歩で駐車場を出て行った。残るもう一人は・・・交換した。交換所を出た。不審な行動だ。一旦店内に戻って一巡してから別の出口から出た。その後を尾けた。外回りに店内一周。裏の雑木林方面に徒歩で出て行った。と、そこに車がやって来た。乗った!

 先に出た奴の車と思しき影。店内では他人のフリしてたのに、やっぱり仲間だった。

 こんな戦いが毎日続く。

 しかし、ゴト師の連中は不思議と汚い顔している。一人の例外も無く、全員が汚いツラしてやがる。