5歳の頃、姉と二人で夜中に留守番した。
深夜11時頃に布団に入った。布団を被ってしばらくすると、自分の布団の上のほうから
『・・・イ ヒ ヒ ヒ ・・・』
と、誰ともつかない異様な声が響いた。
男のものとも女のものともつかないその声。それまで聞いたことがないような嫌な声。
それから数秒して、隣の布団から姉が言った。
『今の聞こえたか?絶対に布団から出るなよ!』
震えながら眠った。姉はそんな悪戯する性格ではない。第一、姉の声とは全く違ってた。
あれから33年経った。いまだに正体が不明である。