スーパーアンドロイド② | Re-SILVERFLEURET PROJECT

Re-SILVERFLEURET PROJECT

YAHOOブログから引っ越してきました。駄文小説等を投稿していこうと思います。

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

 どうしてキューティーハニーが好きかと言えば、ズバリ 「一生懸命さと健気さ」なんですね。再三言いますが、彼女のボディにはこだわらないんです。彼女の生き方(アンドロイドでもこう言うか?)がどうしても好きで好きで堪らないんですねえ。
 ハニーは人間ではありません。と言いますか、シリーズを厳密に分けていくとちょっと変わります。『オリジナルのキューティーハニー』、『新キューティーハニー』、『キューティーハニーF』は人体を使わない完全なアンドロイドとして作られました。ただ、最近の『RE:キューティーハニー』は如月博士が事故死した娘の亡骸を改造し、アンドロイドとして復活させました。簡単に表現すると『オリジナル』、『新』、『F』は裸も人形の裸。『RE:』は裸も生身の裸(蘇生死体?)。まあこんなことはさておき、ストーリーですね。
 天才的な科学者 如月博士は空中元素固定装置を発明。そして同じく自分の娘として作り上げたアンドロイド『如月ハニー』の体内にこの空中元素固定装置を内蔵させます。この装置を使うと、空気中の元素を一瞬に物質変化させて色んなものを作り上げる事が出来るのです。衣服も貴金属もダイヤモンドも何でもです。これを狙ったのが『パンサーゾラ』率いる悪の秘密結社『パンサークロー』です。ハニーの父 如月博士はこの組織に殺されてしまいます。当時ハニーは高校生(?)。父を失った悲しみを堪えながらも、父の仇『パンサークロー』と闘うのです。そうしていく中で学校の友達を殺され、仲間を失いながらも懸命にそれを乗り越え、闘い続けます。
 ハニーは永遠の命を持っています。殺されない限り、死ぬ事は出来ません。考えようによってはこれほど辛い地獄はないかも知れない。そして10年単位で街から街へと記憶装置を新たにしながら移り住んでいくのです。それまで触れ合ってきた人々との思い出を胸の奥にしまいながら。だからキューティーハニーの物語は普遍性と言うか永遠に続く要素をもっているんです。
 如月博士は言いました。
「ハニー。お前の体は切れば血も出る。痛みも感じる。汗もかくし、悲しい時には涙も出る。人と同じ感情も持っている。銃の玉をはじき返す鋼鉄の体にすることも出来た。しかし私はそんなことをしたくなかった。それはお前が人間と同じ心を持って、人間として生きて欲しかったから・・・」
 そんな父の遺言を、目に涙をいっぱい溜めながらハニーは回想します。そして何時でも前向きに明るく、人々に希望を与え、人々の生活を守りながら生きていくんです。
 そんな彼女が、そしてその生き方がどうしようもなく好きなんです。