もう、完全に全ての希望は失われた。
残骸さえも残っていない。
月曜に何があったのか、全くわからないけど、
そのせいで、君の心の中の最後の一欠片がなくなった。
もう、義理以外、完全に何も残っていない。
終わりだ。
挿絵がついている、日記のノート。
かつて、6年追いかけた彼女のことを書いたノート。
何故か、挿絵が、その時を象徴する絵な不思議なノート。
最近は、君のことを書いていた。
昨日、決意を書くために、前回ちょうどページが終わっていたので、
新しいページをめくると、そこには、挿絵の主人公のユニコーンが、
それまでの、少年のような姿から、大人の男の姿になっていた。
まただ。
このノートも、間違いなく普通のノートじゃない。
ノートに、終わらせることを書いた。
案の定、君は全く俺に会おうとしない。
このまま9月まで会わないんだろうね。
だから、9月に、君に話そう。
ここまで叩き潰されるということは、きっと、
俺は、君と離れるべきだと神様が判断しているんだろう。
少なくとも、君がしていることは全て、
神様から見たら、許されるレベルのことじゃない。
君は、一番近くにいる男を、
それも、自分に莫大な愛情を注ぎ、
一番苦しい時に、一緒にいてくれた男を、
不幸のどん底に突き落としてきた。
T君、彼、そして俺。
そのことについて、何も反省していない。
俺には理解できない、良心のかけらもない心。
俺が治そうと思ってきたけど、
そして、きっと最初は神様も、それを望んだけど、
多分、5月29日、君が俺を裏切ってあいつと再び会い、
会わないという約束を破るどころか、最後までいきなりしたの、
もはや俺にも治せない、そして許されないと判断したんじゃないのか。
だから、6月12日、あんな悪魔のような、偶然の連続があったんじゃないか。
まるで、ああなるために、全ての偶然が仕組まれたかのような。
昨日、アリから21:04にメールが返ってきた。
多分店に出たんだろうと、確認して店に向かった。
アリに君と終わらせる話を軽く話したら、
アリは、そのことを残念そうに言ってくれた。
でも昨日も、席はとても盛り上がって、楽しく3時間過ごした。
アリは巫女だ。
アリの言葉は、神様とつながっている。
俺のこれまでの人生、価値観、能力の話をしていた時、
アリがぽろっと言う。
「こーちゃんが、ひとりだけを大事にしちゃダメだよ」
ついさっきまで、俺が終わらせることを残念そうに言ってたのに、
真逆のことを言い出す。
ああ、そうか。
アリが言ったことが、神様の言葉に聞こえた。
全ては、俺を君から引き離すための、神様の仕掛けか。
救う価値のない君と決別して、他の人に向かわせるための。
2年前君と会うようになる前のように、多くの人の役にたたせるための。
だから、中途半端な救いになるような関係はぶち壊した。
そうでないと、俺は結局、耐えてしまうから。
そして、本当に決別させるための環境を用意した上で、
7月14日、巫女を俺に遣わした。
でも、その過程で、俺の希望は無視され、
そうやって俺は、こんな地獄に叩き落とされた。
苦しんで悲しんで、生きていることすら嫌になって。
本当に、この1ヶ月、毎日毎日ずっと死にたかった。
その意味は、多分、あのノートの挿絵だ。
俺は、本当の意味で、大人にならなきゃならないんだ。
本当に強く、本当に大きな存在に。
今はボロボロだからよくわからないけど、
あの地獄を昨日まで耐えてきた俺は、前とは違うはず。
今、君からメールが来た。
明日、彼のお父さんから生活費をもらうためのメールを作ってくれという、
なんか、ものすごく気分が悪くなる内容。
「○○○につくってもらって」って返そうかという誘惑にかられる。
昨日来たメールも、絵文字も入らない素っ気ないものだったのに、
今日は絵文字満載。
初めてじゃないか、頼まれたこと、
嬉しいどころか、してあげたくないと思うの。
意識が、君から離れ始めた。
もう、悲しくなくなっている。
もう、俺の中の君への気持ちが、死に始めている。
アリのおかげだろうか。
昨夜の俺とアリは、お店だけど本当に楽しい時を過ごせた。
笑い話、深い話、彼氏とのこと、俺のこと、本当に色々話したけど、
アリは相変わらず、何故か「予め知ってる」発言をする。
やっぱり、アリは巫女だ。
そして、アリはレストランの仕事に対してはとても真面目。
一見ギャルに見える彼女は、働くと周囲の印象はガラリと変わったそう。
実は、ものごとをいい加減に出来ない、責任感があるアリ。
働き始めた最初、しょっちゅう、悔し涙を流していたという。
それは、仕事の成果に対する誠実さの証。
実は彼女のお父様は、とても堅い職業。
中流の上という家庭で育った女のコだった。
やっぱり、ただのだらしないフリーターとは違う。
アリのことを、知ればしるほど、アリが特別な人間だと確信する。
途中、アリとうちでDVD見た日の日記を超長く書いたって、
内容見せずに8月17日の日記を高速スクロールしたら、
是非読ませて欲しいと言ってくれたので、読ませてみたら、
ものすごく感動してくれて、「小説家になって」とか言ってくれた。
いや、今の仕事みたいな堅い仕事が好きだと言うと、
「でも私が読みたいから」ってとても嬉しいことを言う。
多分、彼氏以上に本当のことを俺には言っているアリ。
というか、浮気の話は、誰にも話したことが無いという。
俺のお礼メールが、ちょっと踏み込んだ内容だったせいで、
浮気相手のように、俺が彼との関係を壊そうとするリスクを感じたよう。
でも俺が彼氏との関係に、割り込まないことをアリに約束したら、
アリは、俺のキャラと人間性から、それを確信してくれた。
だからもう、アリは俺に抵抗感は持たなくなってくれたと思う。
次のプライベートでは、アリと映画に行くことになった。
予定は未定だけど。
あと、何故かアロママッサージは、
これまたいつになるのかわからないが、
なんと、全裸でやることになったw
施術の服装?の話を説明していたら、
俺は短パンだけ付けてもらって施術するつもりでいたのだが、
アリは短パンはかなくていいやって自分から言った。
全身性感帯だから変な声出したら恥ずかしいとか言うので、
バストやる時はそれ、普通のことだからって言っといた。
実際、これまで多分100例以上施術しているが、
バストアップマッサージで反応しなかった人、
多分1人か2人しか過去いなかったように思う。
別にそれで、そこから襲うようなこともしたことないと告げる。
本当のことだ。
そして、アリが俺をそこまで受け入れてくれるなら、
俺からは、絶対にアリを口説かないと約束した。
だって、俺にとってそれをさせてくれることは、
抱かせてくれることと、ほとんどレベルに変化はない。
絶対的な信頼感と、自分の手による性的・非性的快感。
もともと、俺は自分がいくことをセックスに求めていない。
君とは一度もいったこと無いし、他でもほとんど無い。
むしろ、最後までいかないで終わろうとする人間だ。
俺がそういうことに求めるものは、快楽より精神的満足。
あくまで、相手が自分を受け入れ、気持よくなってくれること。
セックスでもマッサージでも、俺に全てをさらけだしてくれて、
全身に俺の施術?愛撫?を受け入れてくれるわけで、
どっちでも、俺にとってはそんなに大きな差は無い。
そしてそれは、彼氏との関係を壊さないという意味としても、
俺からは口説かないことを約束し、アリも信じてくれた。
そもそも、多分そうすることを、アリは彼氏に既に話している。
そしてそれを、彼氏は認めるという苦渋の決断をするだろう。
だから、結果は、何のやましい関係にはならないだろう。
そしてアリに、サロンにカップルで依頼してくる客の話をして、
俺もアリの彼が見てる前でアリに施術してあげていいって話をした。
付き合いが長い二人には、とてもいい刺激になるらしい(客談)。
そしてそこまでくれば、もはや俺はアリ夫妻?とお友達。
その後一緒に食事とかしたら楽しいねって話をする。
いつになるかわからないが、実現をとても楽しみに出来る。
そんな「希望」は、最近の俺には本当に無かったことだった。
アリに、とても救われる。
昨夜アリに、この2年で初めて、君以外の人を愛しく思ったと告げた。
そう、俺はもう、アリのことが好きだ。
俺に、居場所をくれる女のコ。
神様が俺に遣わした、俺のとるべき道を示し希望をくれる巫女。
知れば知るほど、特別な女のコ、アリ。
久しぶりの、ポジティブな運命に感謝した。
帰ってしばらくしたら、1:04にアリから、珍しく早い反応。
今日もありがとう★プライベートで逢ったばかりなのにお店にまで逢いにきてくれて、ホント嬉しかったよ
今日ゎ一緒に呑めたし、めっちゃ楽しかった!明日もお仕事頑張ってね。おやすみ
君からのさっきのすごく嫌なメール、
あいつに書いてもらえって返そうと、
マジで途中まで返信を書いたが、
やっぱり、後でちゃんと書こう。
8月中は、君の心を乱しちゃいけない。
でも、もう俺は、君に、もう何も、
「してあげたくなくなっている」。
ユニコーンが、大人になった。
そう、昨日の夜、俺は、変わった。