マルセイユ版とはタロットカードの原型になります。
この型から変遷を経てライダー版が標準のタロットカードとして普及するようになりました。
ですので、マルセイユ版の研究はタロットカードを読み解く際にどうしてもかかせません。
【愚者の外観】
行き先の分からない新しい未来へ踏み出そうとする人を表すカードです。
人生のどの局面に対してもいえます。
たとえば、新しい人間関係、新しい生活の場、新しい仕事、新しい恋愛などです。
【数から読む愚者】
上の絵を見て分かる通り、マルセイユ版には上の枠に0の数字が書かれていません。
その理由は単純です。
キリスト教は長い間、0の概念を認めていなかったからなのです。
西欧社会では意外にも0の数字を認知するのが遅れてしまったのですね。
タロットカードは0~21まで人間の成長過程が描かれています。
愚者はまだ霊的世界からこの世俗界へ降りようとしている段階です。
0には異次元に関わることの出来る力が隠されています。
【マルセイユ版の象徴】
①常に右上を向いている:いつも空を見上げて遠くの目的地を目指しているので、今自分がどこにいるのか関心もないし気が付かない
②砂金の入った革袋:錬金術を示唆
③犬にタイツが引きちぎられている:下着が見えようが無頓着
④鈴:輪廻転生の数
⑤左手の棒:男根を表し、繁殖と豊饒の象徴
⑥道化の格好:はみ出し者、秩序やルールを免れた存在
⑦犬:愚者のパートナーで前進の象徴
【このカードの視点】
「それは本当に悩むに値することなのか?時間が経てばどうでもよくなるようなことなのでは?」
この愚者は道化の格好をしています。
現代の芸人に通じる人を笑わせるプロです。
シリアスな悩みなど笑いで吹っ飛ばす存在です。
愚者にしてみたら、人の悩みなど大したものではないのです。
【タロットの意味】
(正位置)
①新しいことを始める
②向う見ずに進んで吉
③衝動的に行動する
④純粋無垢
⑤開放的な感覚
⑥夢を追う
⑦風変わりで個性的
(逆位置)
①行き当たりばったりで失敗
②非現実的・現実逃避
③不注意・無頓着
④無分別・無規律
⑤保留・踏みとどまる
⑥幼稚
⑦不真面目・いい加減
【れなの解釈】
肯定的な意味では大抵が、考えなしの行動でも上手く行くこと、未知の可能性を秘めていることを表します。
純粋な人に出る時もあります。
恋愛ではフリーの人、まだ初期の段階の発展が好ましい恋愛。
否定的な意味では、向う見ずに行動して失敗や遊び人な男性によく出ます(;^_^A
れなは逆だと殆ど踏みとどまるカードとして解釈してます。
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