スピリチュアリズム(シルバーバーチ)の思想は、かなり分量が多く、全体像を理解するのにはなかなか時間がかかりますので、江原啓之さんの書籍を読まれるのは、入門書としては良いように思います。
江原さんは、シルバーバーチの霊訓の思想を分かりやすく具体的に説明していますが、八つの法則にまとめていますので、それを知ることで、端的に理解できるのではないかと思います。
1 霊魂の法則・・・人は霊的存在であり、肉体はこの世を生きている間だけの乗り物にすぎない。霊魂は死とともに肉体を離れるが、あの世で永遠に生き続ける。
(この思想により、死は不幸ではないと分かるので、死への恐怖、死別の苦しみから解放されるのに役立ちます。また、唯物主義から生じる経済至上主義などの偏った思想に歯止めをかける事に役立つと考えられます。)
2 階層の法則・・・人は死後、その人の成長のレベル(人格)に応じた境地に行くことになる。
(様々な経験を積み、人間性を向上させることが大切であることが分かります。向上心や生きがいを得るのに役立つと考えられます。)
3 波長の法則・・・自分の心のあり方が出会う人や出来事を決めている。
(好きな人も嫌いな人も、自分自分の発する波動が引き寄せたものと考えれば、個人的感情から他人を非難するなどすることなく、人に責任転嫁せずに、日々出会う人や出来事を自分の学びとすることができるようになると考えられます。)
4 守護の法則・・・すべての人間に見守ってくれている背後霊がついている。
(誰一人忘れられた孤独な人間はいないということが理解でき、心の支えとすることができるのではないかと思います。)
5 類魂の法則・・・あの世にはこの世の家族以上に深い絆で結ばれた魂の家族を持っている。自分の魂の成長が、類魂全体の進化につながる。
(魂の向上のためにこの世に生まれてきたことが理解でき、人生に意義を見出し、無価値観から解放されるのに役立つと考えられます。また、輪廻転生を考慮することで、この世に不公平が生じる原因を説明できます。)
6 因果の法則・・・良い種をまけば良いことが返ってきて、悪い種をまけば悪いことが返ってくる。
(人に迷惑をかけるような悪い行いをするのではなく、人を幸福にするような善い行いをしなければならないと理解でき、善悪の判断基準が明確になります。そのような利他的な人が増える事で、自ずと幸福な世界になっていくのではないかと思います。また、自分のしたことは自分に返ってくるということで、平等で公平であると言えるのではないかと思います。)
7 運命の法則・・・自分の人生は、生まれる前に自分の成長に最も適した条件を自分で選んできている。その与えられた条件の中で、自分の自由意志で、自分の人生をつくりあげる。
(自分の人生は、すべて決まっているのではなく、自分の意志でいくらでも変えていけることが分かります。偏った運命論者の話によって、振り回される事を防ぐことができると思われます。)
8 幸福の法則・・・上記の七つの法則が、人間の魂が経験と感動によって浄化され、神と一つになるため(本当の幸せを得るため)に働いている。
(人生の本当の意味を知り、人間は死とともに無に帰する儚い存在ではないことが分かり、真の意味で生きる希望を与えてくれます。)
ただし、あまりにも簡略化しすぎると、思想を深く理解することは出来ないと思いますので、江原さんの書籍で概要を押さえたら、シルバーバーチの霊訓を手に取って読まれてはと思います。
「私たちにとってスピリチュアリズムというのは宇宙の自然法則そのものなのです。これを体系化して幾つかの信仰箇条とすべき性質の教えではありません。」
(シルバーバーチ霊)
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