世界遺産ひしめく、スペインそしてバルセロナ。

その中の一つ、ガウディ作品の一つで有名らしい「グエル公園」にお邪魔虫。


カンプノウに行く前時間があったので、「どっか行けるな」と思って選んだのがこのグエル公園。

週末という事もあり、そこには人、人、人。


入り口には、いきなり絵本のような世界が現実に広がる。

でもここにいるのは子供より大人のほうが圧倒的に多い。


ガウディ作品には年代を選ばないワクワク感を運ぶ何かかがあるような気がする。


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綺麗に整えられた、歴史ある街並みと対照的に、あまりに自由に表現された空間


新鮮じゃないわけがない。


曲線の使い方がゆるーい気分にさせてくれる。


芸術うんぬんよりここに来る事で遊園地に行くような、ほんわかした気分に浸れる。


歴史的な建造物と新しい発想が気持ちよくMIXされているのがスペイン人の感性な気がする。

もし、デザイナーを目指してる人がいるなら、ヨーロッパは新しい発想を刺激する最高の場所。



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公園の向こうにはバルセロナ市街。


見てわかるようにこの街には規模のわりに高層ビルが極端に少ない。

洗濯物をバルコニーに干す事を嫌がる人たち、背の高さが整えられた建物、

新しく建てられた建物でさえ、デザインは周囲との調和を計ったもの。


アジアと対照的な彼らの`美`意識は一つの街レベルで共有されている。

なんか色が出てて好きだな。


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     <ぐにゃぐにゃベンチ>                     <内側も外側も> 


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うーむ、よく見ると細かい。



ガウディマニアましくはデザイン勉強中とか興味ガンガンでない限り、

一人で来るより、大人数で来る事を強くお勧めします!



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    <バイオリンマンがよく合う>                 <さりげなく天井にも>


どうやったらあんなん創造できるんだべ。


なんか人間の内臓みたい!


わかってもらえるかな‥‥

おれの感性も怪しいもんだ。


ガウディの想像力が面白いのは言うまでもないけど、それを受け入れるバルセロナという街の器がデカイ。

ピカソをはじめ、多くの芸術家が力を思う存分発揮できたのも、彼らに表現の自由と実践することを許した

国民性が大きいと思う。


もし、「あれもだめ」、「これもだめ」なんて具合に制限をしていたら、

発想が花開くことは無かったと思う。


それぞれの持つ才能なんてなかなか目に見えないし、数字にならないと思う。

きっとバルセロナという街では、

締め付けの中から後発的に才能を見出すよりも、事前に受け入れる姿勢を持っていたように思える。


最低限のルールを持って。


知れば知るほど、新と旧の融合が気持ちよく感じれる。


これがスペイン、カタルーニャの文化なのかな?



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高台にある公園の一角から街を見下ろすと、いきなり建築中サグラダ・ファミリアが。


近場にサグラダ・ファミリアを邪魔する高層ビルはない。


リスペクトを感じるね。






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                       <手がクロワッサンなピカソ>


宿から歩いて10分ほど、

バルセロナ旧市街にある中世貴族の館が立ち並ぶ、ゴシック地区の一角にあるピカソ美術館に行ってきた。


サグラダファミリア麓で発生したマスタード事件 (サッカーバルサ戦以前の日記にて更新中)

の後味の悪さをなんて完全に吹っ飛びます。


日本にいた時、美術館に足を運ぶなんて事は皆無の私。

これもスペインマジックでしょうか。


「本物のピカソの絵があるんだから見てみよう」


そんな軽い気持ちで行ったが予想外にかなり楽しめた。



ここにはピカソ15歳までの作品から76歳までの作品が展示されており、
ピカソの原点から円熟期までの変化の流れを確認することができる。


朝一番、
アジア人観光客に紛れて、何食わぬ顔でエントリー。


今までにある、ピカソのイメージは
『曲線と直線の絵』 、『被写体がよくわからない絵』 、『子供の落書きみたいな絵』。


その程度の知識。


なのでエントリーして、まずはじめに目の前に飛び込んできた15歳までの絵を見てビックリした。
15歳までの作品のほとんどは肖像画多いが、見たままのものを描くという意味ではもうすでに完成されていた。

光の当たり具合、表情(この時の表情は真顔か悲しげな表情ばかり)、写真に近い絵。

しかも"15歳"という響きとは裏腹に、ダークな色使いと、神妙な表情をしている絵ばかり。


弾けるような陽気さとは正反対の絵が多かった。



15歳を過ぎていくと徐々に風景画も増えてくるが、弾けた色使いはまったく出てこない。
そして、その描く対象がこれまた16,7歳の人が描けるものとは思えない情景。
病気で寝込んでいる女性の表情と、そこにいる第三者のなんともいえない目の反らし方、表情、
を観察する力がかなり強いと感じた。


ただうまい絵というより、言葉で表しずらい機微を捉え、それを描く力がある。
思った以上に繊細な人なんだなとも思った。



肖像画ばかりが続いていたが、ピカソ10代の終わり頃になると風景画も増える。

そして、対象を正確に描くといったスタイルから徐々に変化を見せ、ぼやけた絵が増える。
人の顔を塗りつぶしたもの、風景を簡単に塗りつぶしたもの等、
見るものの想像力を掻きたてるような作品。

そして、それまで茶色や黒ベースの色合いから、明るさの出るカラーを使った作品の増える。


この頃何があったんだ? 恋か?



1895年の作品から年代ごとに部屋分けされているピカソの絵がガラッと変わったのが1900年から。

20歳くらいなんかな。

ピカソの拠点がスペイン、バルセロナからパリに移った頃。


部屋に入った瞬間別人の美術館に来たような目まぐるしい変化。
完全にタッチが変わった。

今まで明るい色の使い方が消極的だったのが、原色に近い赤・青・緑が積極的に使われ始める。
肖像画の対象もその人のキャラクターがわかるもの、化粧をしながら挑発的な表情をしている人や、
ドレス姿の女性などに強い明るい色を乗せて日常の楽しみやアグレッシブな機微を描くようになる。



さらにその1~2年後、


1度に使う色の種類が増え、寒色ベースから暖色ベースに切り替わる。

時にはレインボーカラー。

モノ・人を正確に描くスタイルからは完全に逸脱している為、一瞬ヘタクソなったのかな?
とも感じる作品。子供の絵みたい。


強調したい部分がはっきりわかるような作品。
描く対象も生々しい状況が増える(虐待、官能、愛情)

そして絵の中の人物が一方的に何か言いたそうな絵も増える。


挑発的。



1906年までの作品はまだ原型がわかるものが多く展示されていた。
絵を見ているだけで、ピカソの心情が少し伝わってくるようだった。
この世の絶望から恋や幸福感まで。


彼の事をよく知らなかったからこそ余計な先入観なしで、その心の変化が絵から伝わってきた気がした。

美術館の見せ方が良いのか、ピカソの絵が自分に合ったのかわからんけども、

あまり強く興味がかった分、絵を見ててこんなにも楽しめたのに自分でビックリ。


心情の変化、葛藤、爆発、よく伝わる。



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                           <隠し撮り>


部屋は進んで、

1906年までの作品から一気に10年くらい年代がジャンプして、1917年の作品の部屋に入った瞬間、


THEピカソ



直線と曲線が入り混じり、何を対象に描いているのかよくわからない積み木を重ねたような絵。

何があったんだピカソ?


絵から試されているよう。 「何に見える?」みたいに。

与えられてきたメッセージ性は見る人に委ねられたよう。


ジョジョのスタンドになりそうな絵。

実体があるようでないような。

対象がはっきりした被写体ではない分、今度は絵を通して見る側の感性を刺激する。


Imagination


どう感じてもOKなんだろう。

感じたければ感じればいいんだろう。


今までは絵から対象物を与えられていたのが、今度は見る人が創造しなければならない。

15歳までの絵からずっと見てくると、いい意味で挑発的にも感じた。



そしてこの中で1枚だけ、なんのイマジネーションも湧かない絵があった。
「~みたい」とかそういうのすら思い浮かばない絵。

完全に試されている。畜生。まったくなんなのかイメージ・予想すらできん。


立ち止まり戦うこと1時間。
ついに絵にテーマをつける事ができた。


「鍵穴」 ‥‥ きつかった。いいのか?これで?


こんな事する必要ないんだけどね。

一人旅じゃなきゃ絶対できんな。この時間の使い方。

ツアーの団体は2分でこの部屋から出て行ったもんな。


贅沢。



納得して部屋を移動すると5,60歳と思われるピカソの写真があった。
見た瞬間思ったわ。


「岡本太郎も同じ目だ!」


描いてる時のその目力。
目が合えば固まってしまいそうな鬼気迫る目。


絵は子供のような絵でも完全にぶつかって戦っている。
ストイックっていう言葉が一番しっくり来る目。



最後にピカソ76歳の時の絵も飾られていた。

もうぶっ飛んでました。


丸と三角で描く人間。

クリーミーな色。


俺の物心ギリギリついた時の絵。
もうテーマとか意味あるのかな?



いやはや、それにしても美術館にこんなに長く居たのは初めてだ。
そしてこんなに疲れたのも初めて。


絵のことはよくわからんけど、ピカソの絵は無理に何かを感じることを強要していないみたい。

何かを感じたければ納得するように感じなさいと言われてる感じ。

つまり、「見る人に任せるよ」っていうスタンスだと受け取った。


わけのわからん絵に対して、

明るい気持ちで見れば、楽しげに見えるし、暗い気持ちで見れば、悲しげに見える。


どんな風に見えるかで、今の自分が映し出され、跳ね返ってくる。


そんなピカソの絵に予想外に引き込まれてしまった。



こいつは嬉しい誤算。



スペイン滞在に新たな色が付いた。

この後のマドリード、マラガでもピカソ美術館巡り決定だな。こりゃ。








2009 10月25日 21:00 Barcerona VS Zaragoza 


『夢の』 と、表現しても決して大袈裟じゃないでしょう。


東京からバルセロナまで10430km。
欧州最大の98600人収容、FCバルセロナのホームスタジアム、カンプ・ノウ。

現在2億4000万人を超える競技人口を抱えるサッカー界にあって、
プロの選手だけでなく一般の人々にも継続的に愛され、魅了し続ける憧れるクラブ、FCバルセロナ。


他リーグと比べてもとりわけ、攻撃的といわれるリーガエスパニョーラにあって
攻撃的、創造的、ファンタスティックそして豊富なタレントを持つチームカラーを持つ。

かつて、マラドーナ、クライフ、ハジ、ロマーリオ、リバウド‥‥今も伝説の選手がプレーしていた場所。


リーグ優勝19回、チャンピオンズリーグ優勝3回、UEFAカップ優勝3回、カップウィナーズC優勝4回。

さらに前年度、欧州チャンピオンズリーグ優勝を果たし、名実ともに現在世界一のチーム。


これは現実か??


信じられん。



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事前にスタジアムの傍に宿を移し(すごいやる気)、歩く事10分。

試合開始2時間前とはいえ、スタジアム周辺では、すでに人だかり。


"ヨーロッパでサッカーを見る"という響きはアツイ男の集い、そして物騒なイメージがあったため、

パスポートを除く貴重品はすべて宿のロッカーに預けてきた。


が、予想に反して会場周辺に集まってきた人達はカップル、家族連れ、お年寄りの比率が多い。


こいつらフーリガンっぽいなんてのは探すほうが難しかった、というか見つからなかったくらい。

まさに、日曜日夜に行われる祭典。

そのやわらかい雰囲気からは老若男女問わず、バルセロナを愛しているオーラが出ていた。


女性でメッシやイブラヒモビッチのユニフォームを着ているのはよくわかるが、

イニエスタやプジョルのユニフォームを着てる人が意外に目に付く。


目が肥えてます。



とりあえずスタジアム前にある商店で、

奇声を上げ続けるおばちゃんから3倍以上に値上がりした缶ビールを購入し、ガソリン補給を済ませる。


試合開始1時間半前、スタジアムへのゲートが開いた。

席は決まっているもののみんな猛ダッシュでスタジアムに駆け込むのかと思いきや、

寄り道したり、立ち止まって話したりして、みんな全然焦らない。


なんとな~くおれも小走りから余裕の徒歩へ切り替えてみる。


しっかし、サッカー専用とは思えない規模のスタジアム。

チケットに記されたエントランスがスタジアム周辺のわかりやすいところに無かったため、

無駄に一周してしまった。


この時、試合の時間はサマータイムを基準にしていることを知らず、「15分前だ!まずい!」と思い、

キスを交わす道行くカップルとは対照的に明らかに焦ってスタジアム周辺を走る私。

「なんだ周りの人たちのこの余裕は!?」と思ったが実際は、1時間15分前。


カメラを盗まれた時も、こんなに焦らなかったぞ。


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      <スタジアム外観>                      <歴代エンブレム>



汗だくになりようやく到達したエントランスを抜け、スタジアムないへ。


し、心臓の音が聞こえる‥‥


うわー‥‥



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この見え方、たまらん‥‥


間もなく目の前に広がったのは‥‥‥



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OH、MY、カンプ・ノウだよ!!!!


本物だよ!!


てかグランド、近っ!!


しかも運良く、コーナーフラッグ前ではなく限りなく中央に近いシート!


席の高さもちょうど良し!



理想通りの席なんてかなりツイてるぜ!

開始30分前。


バルセロナ選手のアップが始まる。



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    <プジョルの胸板厚すぎ>               <イブラヒモビッチのでかさもよくわかる>



アップの段階で指示を出しているのはプジョルではなくシャビ。

そう、試合をコントロールしているのは紛れも無くこの男。


軽いダッシュを済ませ3人一組でボール回しが始まった。

ボールを蹴る音まで聞こえる。

そして釘付けになったのはシャビ、プジョル、イニエスタの何気ないボール回し。


なんて速さだ!


鬼のようにパスが速すぎる!


そいつはシュートか!?


いとも簡単にそれをダイレクトで叩くシャビ、イニエスタ。

プジョルはワントラップ派。


プジョルには時たまヘディングのパスを送るイニエスタ。


やっぱり彼は天才。


プジョルのヘディング。競り勝てる気がしない。


アップのが終わり試合開始直前。

さっきまでガラガラだったスタジアムがウソのように埋まりだす。



選手紹介のアナウンスが終わり、ふと顔を上げると‥‥



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ずっと鳥肌立っていたけど、グリンピース位の鳥肌立ちました。


これぞヨーロッパのスタジアム。

大好きなサッカーで、ヨーロッパ1のスタジアム、世界一のチーム、そしてこの熱気。


バルセロナ協奏曲の幕開け。



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                     <バルサ、スターティングイレブン>



                          ビクトール・バルデス



             プジョル       ピケ       チグリンスキー    マクスウェル


                            ブスケッツ

                     シャビ            ケイタ


            メッシ                               イニエスタ

                          イブラヒモビッチ




インテルから移籍金4000ユーロ(52億8000万)で獲得したイブラヒモビッチに、

年俸13億超のメッシ‥‥


一人の人間に支払う金額とは到底思えない額。桁が違う。

それだけヨーロッパにおけるサッカーの大きさ、市場のでかさを物語る。

元々労働者階級のスポーツとして根付いたサッカー。(貴族のスポーツはラグビー)


今やサッカーは文化であり、ビジネスであり、娯楽であり、希望でもある。

そして選手の背負う重圧も計り知れない。


94年ワールドカップで自殺点をしたコロンビアの選手が銃殺されたように、

イタリアの首相がACミランの会長をやってしまうように、

その影響力は単なる一スポーツとして認識するのはナンセンスといえる。



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さて、ここからはバルセロナの攻撃と守備について。


試合開始直後からボールを圧倒的に支配率するバルサ。
サラゴサは完全に引いて無理に前線のプレッシャーをかける気配も無く、とにかく中に中央を固めている様子。



<守備面>



この試合では特に押し込まれる場面は非常に少なかった。


ただピケによるパスミスからカウンターを受け、手薄になった最終ラインを突破されかけたり、

またサラゴサ右サイドのペナント(マッチアップはマクスウェル)の突破から数少ないピンチを招く事はあっても、

完全に崩されてという場面は少なかった。


特に効いていたのはボールを取られた後の切り替えの速さ。

相手がゆっくりパス回しをする前に中央の三人(シャビ、ケイタ、ブスケッツ)が精力的にプレッシャーをかけ、

サイドバック、もしくはウイングの選手とともにとり囲み、スペースを与えないプレッシャーがあった。


これは、ライカールト監督時代から浸透しているやり方。


そして、ディフェンスラインとオフェンスラインの幅をギリギリまでコンパクトに保ち続ける。

そこに運動量と共通意識が加わり、最初の4-3-3の陣形が大きく崩れることはなく、

結果的にフリーな選手を周辺に作らず、玉際で激しくプレッシャーかけ続ける徹底した守備。

ショートパスで出しどころを無くし、苦し紛れにロングボールを入れさせればOKなのだろう。


要は、デイフェンスと相手フォワードで1対1の状況を作らない戦術。


そして、この試合で運動量、瞬発力、カットの鋭さでケイタの貢献度が一番だったように思える。


プジョルに至っては対人能力が強すぎて、右サイドから崩される雰囲気すらなかった。

胸板も厚すぎ。闘志漲りすぎ。


基本的に足技がそれなりにあり、パスを出せる選手がスタメンに選ばれる傾向のあるバルサDF陣。

もし、一人で状況を打開できるようなフォワードが相手チームに居たならば、

どのような対策と守備になっていたのか興味が沸いた。


とりあえず、プジョルが居れば大丈夫。



<攻撃面>



完全に引いたサラゴサの警戒も強く、なかなか自由にシャビ&前線に縦パスを通せない。


そんな場面では基本的に最終ライン4人+ブスケッツ間でパス回しをしながら様子をうかがう。

そしてバス回しの最中、ごく自然にブスケッツが最終ラインの中央に入り、
センターバックのピケとチグリンスキーがサイドバックの位置まで大きくワイドにサイドへ開く。


すると、両サイドバックが押し出され、サイドに厚みが出た状態になると攻撃のスイッチが入る合図。




    ピケ          ★ブスケッツ★           チグリンスキー


プジョル                                    マクスウェル

            シャビ            ケイタ            ↓

                                            ↓  

メッシ

                 イブラヒモビッチ        ←イニエスタ




同時にボランチのブスケッツがセンターバックの位置まで下がった事で、シャビとケイタにもスペースが生まれ
中盤からのアクションも期待できるようになる。


フォーメーションが4-3-3から3-4-3への変化。


この日の左サイドバックが攻撃力のあるマクスウェルだったこともあり、攻撃の多くは左サイドからだった。

まずキープ力鬼のイニエスタにボールが渡ると、安心してマクスウェルが上がり、パス交換から崩す形。

もしダメなら、中央・右サイド寄りに構えているシャビへ渡し、また攻撃を組み立てなおす。


右サイドではプジョルは無理に上がらず、とにかくメッシが仕掛けられるスペースを空けておく。

(プジョルが駆け上がると、サポーターは非常に盛り上がる)


メッシも開いたまま、ポジションチェンジをせず、時を待っている状態。

一度メッシにボールが渡ると、まさに弾丸のようにダイレクトにゴールに向かっていく。


めちゃめちゃ速い。小股ダッシュ型のドリブルも手伝って一人早送り映像になってしまう。

なので、DFが止める時はファールばっかりになってしまう。

そこは仕方がないと思います。


左サイドもダメ、右サイドもマークが厳しい、すると時たまシャビから送られるイブラヒモビッチへのハイボール。

対策したところで止められない事になっている。



ずば抜けたタレントを有するバルセロナ。


個人レベルの高さは説明不要だが、

特に感じたバルセロナの攻撃の素晴しさは一貫性と流動性のバランスの良さにあると思う。


それが顕著に現れていたのが、個人の特性に見合ったポジションチェンジの巧みさ。


ゴール前に流れ込む時と、突破にかかった時以外、

まるでゲームのように綺麗に3-4-3の陣形が保たれ続けている。ビックリするくらい。


イニエスタとケイタが入れ替わると、中央からの攻め方の質が変わり、突破が増える。

ブスケッツとシャビの位置が入れ替わると、最終ラインからの縦パスが増える。

そして、マクスウェルは飛び出しのタイミングを計り、メッシはフリーになるタイミングを計っている。


ここでやはりキーマンになっていたのはシャビとイニエスタ。

特にシャビにボールが入ると、全体がよく動く。

イブラヒモビッチにハイボールの縦パスが入るときは、ほとんどシャビから。


攻撃の緩急に変化をつけたい時、行き詰った時、突破口が見えない時には、

シャビにボールが渡りリズムを取り戻す。


あまり目立つわけではないが、明らかに頼りにされている。


そのシャビを見ているとピッチにいる誰よりも、酔うんじゃないかと思うくらい首を振り続けて、

常に誰がどこにいるか、どこにスペースがあるかを把握していた。


今まで生であんなに首を振り続けている選手見たことない。

90分あれをやり続けたら、人によってはムチウチになると思われるくらい。


首を振って状況を確認するのは、サッカーの基本。

その基本があんなにも高いレベルでやり続けられるがこそ超一流なのかもしれない。

テレビではなかなか確認することのできない存在感があった。


シャビはやっぱりチームの心臓だった。



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そんなバルセロナはゴールラッシュ!


まさかカンプノウで7ゴール(6-1)も見れるとは。


ケイタ (ママディ・ケイタじゃないよ) 爆発。

イブラヒモビッチ鬼の決定力。

メッシ止めるの無理。



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スタジアムはバルセロナファン一色。

アウェイ側なんてなく、全部バルセロナファン。


元々郷土愛が強いサポーター達。

そんな彼らはサッカーに対して目が肥えている。


日本のJリーグだと、無駄にブーイングをしてみたり。

会場が沸くのはゴールシーンや目立つプレーだけだったりする。

しかも一部の熱心なサポーターだけ。


ここでは、

相手と競り勝ったとき、なんとか相手の攻撃を凌いだ時、気持ちの入ったプレーをした時、

積極的に攻撃を仕掛けてカットされた時に対しても、スタジアム全体で拍手が巻き起こる。


一番ビックリしたのが、キーパーにバックパスをしたタイミングでも会場全体で拍手。

こぼれ玉になって、easyな状況でなかったのがみんな揃ってよくわかっている。


ファンに愛されすぎているプジョルだと、攻めあがってミスしても会場レベルで拍手。


ダメでもトライに拍手。

バックパスでも相手の攻撃を凌いだら拍手。


もちろんシュートの後にも。 

The欧州の「ウー」っていう太いため息とともに。


人で埋まった10万人レベルの拍手が響くスタジアムの雰囲気は、例えようのない心地よさ。


単なる娯楽じゃないね。


愛情がある。


そしてこの規模で全体が一つになる。



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選手が交代するときにはスタンディングオーベーション。


写真を撮った後、さらに多くの人が立ち上がっていた。


こういう事が自然に出来るっては見習うところな気がする。


そして、その期待を一身に背負い戦う選手がかっこよすぎた。



これはもう単なるスポーツじゃないね。


オーケストラを見に来ているみたいだった。



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世界で一番攻撃的で見るものを魅了するリーグ、リーガエスパニョーラ。



その中で誰もが憧れるクラブ。


一番見たかったクラブ。



この経験‥



一生酒の肴になるわ。