さてさて2011年の年の暮れ、私コロンビアの首都ボゴタにおります。
偶然知り合ったAndres家族の家にクリスマスイブから3泊もお世話になり、
最終日は誰もいない家に一人で留守番というというとてもローカルな時間を過ごさせていただきました。
あまりにも良くしてくれすぎて、申し訳なくなってきたので、いつもの旅スタイルに戻ろうと安宿が集結するCanderaliaという地域に移動。年末年始の街の動きを掴むべく情報収集のため、割と日本人が泊まりやすいAragonという宿に行ってみるも値段と部屋の質が伴ってないように思えたので再度考え直し。
その辺をウロウロしているガードマンに「宿を探してるんだけど…」みたいな話をすると、
「ついて来いや~」って流れで、お客さん少なめ家族経営っぽい宿にチェックイン。
着いていきなり宿のおばちゃんにまぎれて"ボゴタの味"こと、AJIACOのスープをご馳走になる。
連続で受けるコロンビア人の親切に居心地の良さを感じてます。
今回滞在していた宿の周辺は割りと賑やかなエリアで、近くに行けば大学や博物館があるような地域。
とはいえ、コロンビアも年末年始で学校関係は休みで、街にはまったく活気がない。
世界的な有名なコロンビア美女も里帰り中ということで、
いきなり暇になったのでとりあえずボゴタを見渡せる丘の上に登ってみた。
<約500m登って約3200mにあるモンセラッテの丘から見たボゴタ>
人口770万人、南米の中でも指折りの大都市のボゴタ。
標高2640mで昼・夜の寒暖の差が激しい。
北部は、富裕層。
南部の丘の上は貧困層。
中部は商業エリア。
というように地域によって思いっきり生活水準が分かれている。
今回お世話になったAndresの家は空港から近い中西部でちょうど一般的な所得の人が住むエリア。
我々の感覚では丘の上は、どちらかというと富裕層の生活エリアのように思えるが、
不思議なことにコロンビアに限らず南米では、丘の上や標高の高い場所は経済的に恵まれない人が住む傾向にある。
街には線路の跡があり、昔は運行していただろう電車の跡が残されていたが、
現在の庶民の足はもっぱらバスとコレクティーボ。
中心街を歩く人達の服装は小奇麗で、みんな髪は短く、足元は綺麗にしている。
バスの路線は慣れるまで混乱するほど入り組んでいて、短期旅行者にとっては慣れるまで大変。
新しい国に着いて街を歩く時、
無意識に確認してしてまうのは、食堂、交通機関、銀行、両替のレート、物価、人の服装など。
ボゴタ中心部の食堂一食分は大体4~5$で、結構強い。
コロンビアのようにパッと見、発展途上でも先進国でもないような感覚の国で大雑把に指標になるのがマクドナルド。完全に個人的な感覚で言わせてもらえれば、食堂や屋台、ローカルなファーストフード店と比べてマクドナルドが高く感じれば、一般的な生活水準はそんな高くなく、安く感じれば生活水準は高いと感覚的に物価を掴む指標にもなる気がする。
例えば、ヨーロッパでマクドナルドを食べるときはファーストフードの感覚だけど、アジアで食べる時には高級品に早代わりするような感覚。
コロンビアの場合、食堂より若干高めに感じるマクドナルドは、庶民的ではあるけども気軽に入るファーストフード店ではなく、いざ行く場所としての位置づけだったと思う。
ある日、Andresが4人分のマクドナルドをご馳走してくれた。
その時の支払いに彼は現金ではなく、まさかのクレジットカード。
クレジットカードで支払う場所でもあると考えると、大雑把にでも彼らの金銭感覚がわかるような気がする。
「コロンビア」と聞くと、その国にどんなイメージが付きまとうだろう。
コーヒー以外は、まず間違いなくネガティブなイメージばかりなコロンビア。
あの有名なガイドブック、"地球の○い方"のコロンビア欄の情報はほぼゼロでほん数ページのみらしい。
あたかも、「情報ゼロ!危険!行くな!行っても責任取れません!」と、
言わんばかりにオススメされていないコロンビアだが、ある欧米人が持っている世界的ガイドブック"ロンリープラネット"のコロンビア欄はしっかり厚みがあり、マニアックな街の情報まで記載されていた。
ボゴタの特定の地域しか歩いてないから、断定的に言うことはできないが、
印象としては、少し歩くと街の印象がガラッと変わる。
良くありがちな、「ゴミが落ちてなくて綺麗だな~」と思えば、突然たむろしている人だけの地域もある。
別世界のように新品の薄型テレビが並んでいるところを抜けると、突然寂れてガラスの割れたアパートが出現する。地元のコロンビア人に聞くと、同じボゴタでも地域単位でその治安はえらく違うらしい。
正直なんでもなさそうな安宿街で、銃を突きつけられた人もいれば突然強盗団に襲われた人の話も聞く。
「すげー都会だー」って騒いでた国際空港を一歩出た後に、岩を投げつけられて荷物を奪われそうになった話も聞く。 かなり時間帯、歩く通り、タイミングで顕著に安全性が思いっきり変化する場所のようにも思える。
日没近い夜7時頃、
地元のマーケットの周辺を歩いていたとき、空が暗くなろうとした時間帯を境に地元の人がもの凄い勢いで岐路についているのが印象的だった。何かの合図があったかのように、祭り後の終電に駆け込むようにみんなが帰ろうとし、店ももの凄い勢いで閉まっていった。 安全と危険の境目がはっきりしている。
さらに印象的だったのは、地元の人がリュックを前に抱えてバスに乗り込んできたとき。
旅行者として気をつけることを、そこに住むコロンビア人も当たり前の護身として気をつけて生活している。
とはいえ、通りで一眼レフカメラを出したときに「カメラは出さないほうがいい」と、熱心に注意してくれる人がいたり、いろいろ気をつけるように忠告をしてくれる人があまりにも多いのを見ると、『9割の超いい人と1割の凶悪人』というイメージが勝手についた。
どこだって夜は警戒しなきゃだめだし、危険な通りはある。
基本的に気をつけることは一緒。
ただなんとなくコロンビアの場合は、その境界線がはっきりしているのだろう。
街の途中に壁アートがたくさんあるが、ちょっとピリッとしている。
暖かさというよりは、冷たさ・攻撃的な雰囲気のほうが大いに感じる。
反社会的、政府批判、国民の権利などのアピール色が強い。
大統領が豚になって、ドル袋を握っている。
これくらいやってもいいと思います。
強烈な格差を生み出し、長らく社会不安にさらされているコロンビアの人達。
すべてが濁ってるかどうか。
でも実際は……どうだか。
もう少し滞在してみて判断したい。
<超個性的バス>
遺跡があるわけでもないだろうし、どこに観光いっていいかわからないボゴタ。
何かしらの被害がない限り、どんな風に印象が変わっていくか楽しみなコロンビア。








