都市圏の人口2200万人にも及ぶという中南米一の巨大都市メキシコシティ。

当初の予定をオーバーして結局合計で12日間もこの街に滞在したことになる。


メキシコ滞在中に他に行った街といえばグアナファトとプラヤ・デ・カルメン、カンクンだけ。

ガイドブックにも"Discovery Mexico"の名に恥じない程の色濃い見所が書かれているにもかかわらず、

メキシコの伝統色が残る地域や、遺跡はまったく見ないでメキシコを後にする。



メキシコの印象…それは今回に限ってはメキシコシティの印象にもなる。



メキシコシティに滞在したとき何人かの人と話して、その中にはメキシコ滞在が伸びて結局1年いる人だったり、

何度も日本からメキシコへ往復してきてる人、メキシコで働いてる人、学生してる人…など、長期でメキシコにどっぷりな人が多いような気がした。


ある人に言わせれば、「メキシコもその他中・南米とあまり変化がなく特に強い印象はない」といい、

ある人に言わせれば、「どんどん新しいことが出てきて面白いね」という。


実際最初の10日間は、出国前の飲みすぎと、スペイン語への抵抗と、新しい国に順応するのに時間がかかってなかなか調子がでなかったのも原因だけど、よくよく観察しながら街を歩いている限り、その他地域でもあるコロニアル調の町並みと、都会ならではの路上物売りと喧騒感、そして、ショーウウィンドウ並ぶショッピング街など、今まで見てきた街並みと大きく違いはない。

わかりやすく違うのは路上のタコス屋くらいかなとも思った。


でも面白いことに滞在が長くなればなるほどその印象も変わってくる。


観察してみると、サンダルで歩くと浮いてしまう感覚になるくらいメキシカンは、基本革靴の足元と、ツーブロックかオールバックのヘアースタイルで小奇麗にして、街中には路上靴磨き屋もいる。みんな小奇麗にしている。

買い物に行くとなると、コロニアル調の建築にブティックが並び、さながら銀座かとも思うような場所もあるが、そこから歩いてすぐのところには、勝手にコピーしたDVDや中古の衣料品並ぶ若干危険度が高いごちゃごちゃの買い物地域もある。ヨーロッパで買い物していて、ちょっと散歩したらアジアが出てきたという感覚。


食事に関しても、スープ・主食・メインのコースで出てくるレストランで4~5ドルで食べれるところがあると思えば、すぐ近くに路上のタコス屋などはファーストフード感覚でどこでも見かけるほどある。大体食事に関しては日本の半分くらいの感覚かな。ちゃんとしたとこで定食みたいなものを食べようと思えば4~5ドル、路上タコスとかファーストフード的なものなら2~3ドル。


宿に関してもそう、アジアに近づくくらい安宿もあれば、ヨーロッパレベルの宿もある。


電車も網羅してると思えば、運転が荒すぎて到着のたびに体が前後に思いっきり揺さぶられるほどきついブレーキで後一歩残念だったり、トイレは水洗だけど、水圧が弱くてトイレットペーパーは流れなかったり、タクシーはたくさん走ってるけど、流しのタクシーは間違って乗ってしまうと高確率で強盗の対象になってしまうほど危険だったり…。警察の数が異常に多くて暇してる人が多かったり、信号が転倒してなくて、ありがちな常に車優先で道路をわたってみたり、アンバランスさを感じた例を挙げればキリがない。


いろいろ整ってはいるけど、

物質とサービスのバランスが噛み合ってないと感じることもしばしば。

ヨーロッパが現れたと思えば、アジアが現れる。


今まで見てきた先進国の面と途上国の両面を一つの街が持っていて、その幅が大きいからこそ、そこにいる人は自分の水準に合わせて生活・旅ができることに各々で居心地の良さを感じれる気がする。


幅が大きいということは、捉え方によっては大きな個性を感じずらい場所でもある。

そりゃ、インドとかアフリカのような視覚的にも文化的にも極端な見え方は難しいけども、

アステカ・マヤなどの歴史、スペインと現地のミックスした文化やドクロをはじめとした独特のピリッと刺激のある芸術などを目を凝らして見ていけば、どこまでも深さを感じれるところなのかなとも感じた。


見ようという姿勢があれば、噛めば噛むほど味が出る国なのかもしれない。


物価も無理がなく、安く済ませようと思えば屋台に行けばいい、おいしいもの食べようと思えばレストランがある、その中間がよければ食堂みたいなところもある。そして、基本的に会計でおかしな事を言ってくることもほとんどないし、道を聞けばみんなかなり親切に教えてくれる(もちろんおかしい人もいる)。

こういった国民性も人気のひとつのような気もする。


さらに街が変われば、オアハカ(今回行ってない)のような昔の文化が残ってる地域もあれば、カンクンのような一大カリブリゾート地もある。


いろんな側面での幅広さと、アンバランスではあるけども生活の不自由さを感じないという側面が、短期から長期の旅行者が滞在したくなる理由のひとつなのかもしれない。


生活水準を自分で選べる選択肢が幅広いっていうところがメキシコの強みに思える。


メキシコシティに限って言えば、都市化の歪は確実に生まれてきそうな気もする。

治安の面でいうと、基本的なことを気をつけていれば問題ないという印象だったけど、どんどん地方から出稼ぎのためにメキシコシティに人口が溢れてきているのも事実。治安の良し悪しを大きく左右するのは、やはり仕事があるかないか。バスでグアナファトへ移動したときも思ったけど、中心から外れれば外れるほど彼らの居住区はくたびれているようにも見えたし、壁に描かれたペインティングも若干冷たい印象を受けた。


グアナファトの宿の管理人をしていたSalbadorにいろいろ話を聞くと、都市圏に急激に警察が増えたのも秋葉原で起きたような銃乱射事件が起きてからここ数年の話らしい。

メキシカンの彼が言うには、あと20年以内にはもっとメキシコシティも荒れていくはずだという。

さらにメキシコには株式会社がないらしく、言ってしまえば電話会社すらも個人の一企業の所有物になるらしい。聞いた話によると、最大手の電話会社の社長は儲かりすぎて自分の絵画のコレクションを集めた博物館も作ってしまったくらい。カンクンで泊まった宿の水道代は、半分はメキシコ政府へ、半分は隣の権利を持ってるフランス人へ支払っているとか。


そんな不安スペイン顔負けの若者からおっさんまで濃厚なキスの嵐を毎日嫌というほど目の当たりしていると、適当にラテンのノリで乗り超えてしまいそうにも思えてしまう。

一回路上商店でいい年したヒゲのおっさんとおかあちゃんが抱き合いながら接客してるのを見て、なぜかこの街に安心感を覚えてしまった。


あと、驚いたのがコーラの消費量が世界一ということ。

確かに家族4人連れがご飯を食べていたら、4人中3人コーラ。

おっちゃんとおばあちゃん二人なら二人ともコーラ。

しまいにはほんとか嘘か、赤ちゃんの哺乳瓶にもコーラ。


見てるだけでお腹いっぱいになっちゃってコーラ逆に飲まなかったな。




思ったこと、知ったことを適当に書きなぐったけど、実際まだまだ思うことはあったな。


ドミトリーで2年7ヶ月旅してきた人と、これから3年旅するKentoと一緒になってから調子づいてきました。


special thanks




キューバ行き飛行機の時間が迫ってきたからこの辺で。



Go For  シルバーバック



コロナもテキーラも飲んだから最低限のミッションクリア!



最初はあんまりだったけど、なんだかんだ面白かったぜメヒコ!