メキシコシティを散歩中、ある静かな教会でボーっとしながら突然閃いた。
そうだ!グアナファトへ行こう!!
日本出発前、以前メキシコを旅行した友達(岡野)と話してるとき、「グアナファトはカメラ出して歩けたな~」って言ってたのを思い出しての事だった。
そう、買ったばっかりのピカピカ一眼レフカメラをイジりたくてしょうがないだけです。
調子に乗ってタコス屋台でかけすぎたサルサと生野菜のダブルパンチで前日夜からトイレの往復をしながら、
肛の門がピリピリ辛くなりながらも、シティから北西方面へ約5時間、カメラを出して歩ける町グアナファトへ向かった。
10時頃、宿を出て北バス乗り場なるところへ向かう。
多くの人が並んでいるPrimera Plusというバス会社にて381ペソでチケット購入(2800円強)。
値段の高さもさることながら、バスなのにX線荷物検査あり、軽いボディチェックあり(適当)、手荷物検査あり(超適当)、ジュースとサンドイッチサービスあり、さらに幅広デラックスシートに上からテレビが出現と驚くサービスにびっくり。 以前トルコでもバスのクオリティーの高さにびっくりしたけど、それを上回るデラックスさ。
一番驚いたのは、出発前に全員が席につくとハンディカメラでビデオを撮りながら、全員の顔を撮影しているバス会社のおばちゃん。 バスでここまでのセキュリティー意識が高いのにはどこか違和感すら感じた。
大都会メキシコシティの外へ出ると突然田舎の風景が広がり、建物よりも草原の風景のほうが目につくようになる。ウトウトしながら、映画を見ながら、気がつけばグアナファトに到着。
バスに乗る前に話しかけてくれた、父キューバ人、母メキシコ人のDNAを持つLA出身のMr.ホセくんの通訳でローカルバスに乗り込み市街地へ。
とりあえず街の中心であろうラパス広場近くで発見した看板もないHOSTELへ(120ぺソ)。
もう宿を探すまでの間もすでに町がかわいらしく、遊び心満点の建物の多さに気づかされる。
その他の地域と隔離されているような場所にある中世都市グアナファトは、メキシコに数あるコロニアル都市の中でももっとも美しいと言われているらしく、現在ではユネスコの世界文化遺産にも登録されている。
かつて世界の3分の1の銀を産出していた頃の富で築かれていった町並みと、現在世界遺産として受けているサポートが重なって、その雰囲気はとても余裕を感じさせるものだった。
世界遺産らしくゴミ箱もマメに配置されているし、木々はきれいに刈りそろえられ、町もきれい、警察やセキュリティも昼夜問わず配備され、何よりメキシコ人や南米系の観光客がほとんどで、毎日が"世界遺産の町で開催される大きな地元の祭り"というアットホームな雰囲気に包まれていた。何かに追われている様子もなく、のんびり幸せそうな空気が町全体を包んでいるのが肌で感じれた。
人口14万人、このこじんまりとした町に着いた瞬間、日本を出てからやっとほっと一息つける環境に到着できた。
実際ここにいたのは3泊4日。
少し先住民族の血が濃い風貌の宿の管理人も、いつもどこからともなくドミトリーに入り込んで荷物を荒らす愛犬ボンボも、出入りするスタッフも信頼できるいい宿だった。
そして何より町並み!
子供の塗り絵をそのまま再現したような色彩感覚。
自分の家の色を塗るときには、ペンキ屋に「適当に余ってる色でやっちゃってよー!」ってノリでどんどんできたかのような自由奔放な町並みになっている。
さらにかわいらしいクラシックカーや年代ものの車も時代を超えて走っている。
太陽と色と歴史。
これ町歩きしたくなる一番の組み合わせでしょ。
しかもこれが重なったところってのは不思議と人も大らかだし、子供の遊び姿が弾けて見えるんだな。
日本でもシルバーで近代的な建物をやめて、適当に原色で固めた町があってもいいと思う。
インドでも思ったけど、色が落ちて少し剥げた原色にも不思議と歴史と奥深さを感じれるんだよな。
夜にはメキシコ第2の都市発祥、メキシコ音楽の象徴とも呼ばれている楽団マリアッチが姿を現す。
マリアッチは10人前後で構成されていて、ボレロなでTHEメキシコを思わせる音楽を奏でながら歌を歌う。
彼らは歌だけと思いきや、トークや動きなどでも観客を盛り上げるエンターテイナーでもある。
はじめは1つの楽団だけだと思いきや、なんと3つ4つと姿を現してくる。
ちょっとした広場に観客を集めて、とにかく観客を集めながら、「オーレ、オーレ」言いながら、観客にウェーブをさせたり、カップルを前に出させて躍らせたりもする。
指名されたカップルは周囲の観客からの冷やかし浴びる。それでもハニカミながら前に出て踊ってしまうところがラテン気質というかこの辺の文化の軽快さを表している。そんでみんな音楽に合わせてしっかり踊れること!
途中みんな肩なんか組んじゃって、体揺らしながらマリアッチと大合唱なんてこともあった。
観客の盛り上がり方も高校の学校祭並で、楽しみ上手な一面がモロに出ているのが印象的だった。
若い人だけかとも思ったけども中年組もしっかり混じっていた。
変な表現だけど、楽しみ方がうまい!
彼らにとっては京都と渋谷がMIXされたような場所なのかもしれない。
そして、グアナファトといえば、『口づけの小道』。
メキシコ版ロミオとジュリエットのようなもので有名らしい。
かつてこの両脇に住んでいた若い男女がいた。
両家は仲が悪く、いがみ合っていたが若い男女の間には恋心が生まれてしまった。
そして、この狭い小道のバルコニーでキスをして愛を深めあっていたという話。
ここから先はいろんな俗説があるらしく、
バルコニーから身を乗り出してキスをしている現場を娘の父が発見して青年を殺害したっていうのが一番有名な話らしい。
または、この小道は独身が通り抜けると幸せになれるだとか、
カップルで通り抜けると別れるとか…好き勝手物語作って楽しんでますがな。
高台に移動すれば町の一望ビューポイントあり、夜に行けば夜景ポイントあり。
そして、飲み屋ではコロナ、通りではマリアッチ。
人も町も雰囲気も抜群のグアナファト。
この町大好きです。
また会う日まで、 Hasta la vista AMIGO !!










