ザンビアとジンバブエの国境を越える際、大地の裂け目に架けられた大きな橋がある。
その橋から見えるのは雄大なキャニオンと遠めで水しぶきを上げているVictoria Fallsと、
垂れ下がったゴムのロープ。
はて?
ゴムのロープ??
<ある日の極秘会談にて>
「いや~ジンバブエさん。滝のおかげで国も潤ってきましたよ。
でも落ちるのが水だけじゃなんか物足りなくないですか?」
「さすがザンビアさん。相変わらずいろんなところに気がつく。
観光客はまさに滝のようにお金を落としていきますからね~。
ついでにあなたも落ちてしまいなさい!なんてね。」
「かぁ~ジンバブエさん。相変わらず冗談がきつい。」
「冗談じゃないですよ。ザンビアさん。」
「え?まさか今流行のアレやっちゃいますかジンバブエさん。」
「アレ作っちゃいましょうよ。ザンビアさん!」
そんな緩いノリで作られただろうアレ。
一体全体誰のアイデアか。ほんとにありやがった!
国境の間にバンジージャンプ設置ございます。
その高さ 111m
上から見ると足がすくむ。
ちなみにバンジー経験ゼロ。
でも、やるならここでやりたい!
一緒に宿を出たカナダ人の飛び降りる勇姿を見届けて、決意。
飛びます。
気持ちが冷めないうちに受け付けに駆け込む。
バンジージャンプだけだと110$。
なんかその他2つのアトラクションも付け加えて3点セットで申し込めば、135$。
なんかすんごいお得だから、3つ申し込む。
ちなみにバンジー以外に一つは、落ちたりせず裸ロープウェーみたいなやつと、もう一つは腰にロープを括りつけて足を下に自分から走って111メートルの高さを飛び降り、その後スイングするアトラクション"SWING"。
お得すぎるから申し込んだものの、もしかしたらバンジーを上回るスリルのスイング。
もうお金を払ってしまったから考えても遅い。
やるったらやるぜい!
身体にシートベルトみたいなの括り付けられ、待たされる。
その間何人か飛んでいた。
やけにロープの強度が気になる。
だんだん緊張が勘違いして興奮状態に陥る。
昔のおれだったら1000%無理だっただろうバンジー。
体験者はよくこう言う。
「ジェットコースターなんて比較にならんよ」
今となってはなんて迷惑な情報だろうか。
ちくしょう。ベロンベロンに酔っ払ってくればよかった。
なんだか過剰にナーバス。
次はおれの番なのにチェックしてるのか、なんなのか待たされる。
この待たされる時間が非常に良くない。
手足が冷たくなって、ちょっと酸欠気味になってきたその時、係員から声がかかった。
「AKIFUMI」
「Yes I Can!」
(実際はこんな返事したかも覚えてない)
そこから準備はとにかく早かった。
両足は縛りつけられて、飛び込み台の先端に立たされる。
抜けるような風に少し身体が揺られる。
なんか自分の体重が感じない。
でもなんかこの緊張感たまらん。
でも、ダメ。
でも、でも、でも、うわーー!!
はい、脳みそ半分停止。
そして、慌しく係員がコールをはじめる
「5,4,3,2,1,
Bangiー!!」
その時、ある青年は男になった。
一番下に着く瞬間、完全に意識が吹っ飛んだのはよく覚えてる。
なんか変だけど一瞬吹っ飛んだ事はよく覚えてる。
何度かバウンドして人形みたいにグルングルン回って、
ロープが落ち着いたときの達成感といったらたまりません。
下を見ると、渓谷の間に虹がばっちり架かってて感動的な景色。
バンジーの後にやったスイングの時にはロープにぶら下がっているときに、
半円の虹じゃなくて、
はじめて見た川の上でグルッと円になっているゴッツイ虹。
信じられん。
これは橋の上からはみれず、飛んだ人だけが見えた特典。
大自然も祝福してくれたみたいだった。
ものすごい達成感。
このロケーションとタイミング最高でした。






