ザンジバルからダルエスサラームへ戻り、タンザニア中南部のMbeyaを目指しタンザン鉄道に乗り込む。
中国製の列車は、6人1部屋の寝台でタンザニア人の気さくなオッちゃん達と一緒。
列車内ではゴリラトレッキングで一緒だったオーストラリア人と3度目の再会を果たし、
よくしゃべるカナダ人とナイス笑顔のコリアンを仲間に加えMbeyaを目指す。
時折、外で一生懸命手を振ってくれる人たちに手を振り返しながら、
国立公園を通過する時には暗闇のなか野生動物を探しながら、
美味い飯とビールを飲んで揺られること約25時間。
そうやってやっとMbeyaに到着した。
<Japanese Minister showed up in Tanzania>
ちょうど目的地だったマラウイ湖に面した小さな町、ンカタベイの宿で働くと言うカナダ人ジャックに従って、この日はMbeyaで1泊。翌日、ブルブル震えながら、
「これはマラリアだ」と訴えながらも移動するジャックの後について移動を開始する。
Mbeyaのタチ悪いバス乗り場の人たちをかわすと、バスで一気に国境まで向かう。
バスに乗ってる最中、料金を徴収してくるバス野郎が外国人のうちらに対して多めに請求しようとしてくるも正義感溢れるアフリカンがもう抗議で戦ってくれて、なんとか正規の料金で済むなど、心温まる場面もあった。
それにしても、バスが停車のたびに全部の窓から入ってくるトマトの入った袋と黒い腕。
バカ殿の一場面のような光景。相変わらずハッスルがすごい。
そうやって、無事マラウイ国境に到達し、日本人はビザ代タダといううれしい条件でマラウイという国に入った。
マラウイ……。
ブルンジぐらい何にもわからん。
あるガイドブックには"アフリカのあったかハート"というキャッチコピーを付けられているマラウイ。物価も安く、人も良いらしいが、ここ最近の話だと首都や大きな都市では石で頭を打ちつけられたり、銃を持った男達が部屋に強引に入ってきて身ぐるみを剥がされたという話しも聞いている。
まあ、今回行くとこは大丈夫でしょう。
景色としてはさほど変わってないが、ほぼ全員英語を話せるというところが劇的に変わった。
スワヒリエリアの終了を感じる。さらば、ジャンボのみなさん。
バスを乗り継ぎ、途中、ハイエースのミニバスの扉が完全に外れて落っこちるというアクシデントもあったが、そこは愛嬌で乗り切り、ンカタベイに着く頃には真っ暗になっていた。
移動のとき、何気ないことだけど、ちょっと印象的なやり取りがあった。
アフリカではどこでもそうだけど、バスを待っているときに手一杯にライトを持っていた物売りが「NO」と言っていても何度も売りに来ていた。それに嫌気がさしたジャックが、「いらないと言ったのになんで何回も彼は来るんだよ!」みたいなニュアンスの事をいうと、同じバスに乗っていたマラウイ人が、ものすごくやわらかい声で「ミスター。マラウイでお金を稼ぐのはとても難しいことなんだよ。」と悟すように言っていたのが印象的だった。
アフリカの水を飲んで半年が過ぎていたが、最初の印象はおれも一緒だった。
そして、いつしか彼らをただしつこいとだけ思うようにもなったりした。
みんなと変わり映えのしないものばかりを手にとり売り歩く彼ら。
今でも非効率的だと思うし、『もっと違い出して売ればいいのに』とか『もっとここで売れるものを考えればいいのに』とか、思うことはたくさんあったけど、店を持たない彼らは彼らで一日中歩きながら仕事をしている。
彼らの真剣さとか、必死さとかはわからないけど、生きるためのライフワーク。
ここはアフリカであって、幸運にもおれは人の国にお邪魔している立場。
慣れからくるものなのか、いつしか自分の物差しが少し歪んでいた事に気づかされる出来事だった。
ンカタベイに着くと、予想以上に居心地のいい宿だった。
良いのか悪いのか、地元の人を押しのけて、敷地内に湖の小さな小波が立つリラックスした雰囲気の宿。
ここでは、以前会っていた日本人や、面倒見のいい韓国人、フラフラになるまで飲んで笑ってばかりいるカナダ人とスウェーデン人。
砂浜で火を起こして、韓国風の鍋を作ったり、ナマズを地元の市場から買ってきて適当に落ちてた鉄板みたいなやつで焼いたり。
そして、そして、イスラム圏を多く旅してたこともあってほとんど食わなかったブタ!
中国以来、約一年ぶりに食った豚肉に胃袋は完全にびっくりしてしまって、
お腹の違和感が数日取れなかったほどだった。
味しめじ、味ブタ肉!
ザンジバルに続きリラックスのマラウイ。
噂どおり人も気取ってなくて素朴で、笑顔で親指を立てる仕草がどこにでもある。
地元のサッカーチームの試合を見に行くと、裸足で公式試合っぽいのしてるわ、
ゴールシーンはeasyだわ、向こう側では太鼓に合わせて腰振ってるわ、
ママはゴールの後に奇声を上げながら飛び上がるわでなんでもあり。
この土っぽさがたまらないわ。やっぱり。
そうやってワールドカップのチケットをチェックしながら、なんとなく過ぎていった1週間。
よくわからん国だったけど、なんか居心地よかったンカタベイ。
とりあえず、日本カメルーン戦チケットはGET!

