そうじ人の熱唱が聞こえるサナアの朝。
一晩寝て、また外を眺めるたびにいちいちアラビアチックな眺めに驚く。


外に出て町の中心にあるタハリール広場に目をやると、たまに見かけるちょっと見慣れない休息のコツ。
頭巻きか首巻の布を、体育座りの大勢になっている脛から腰まわりに巻きつけてリラックスのイエメン式休息。


果たして楽なのかどうか…どんな習慣してるんだか。



ブラブラ歩いて、飯屋にいっても、商店にいっても、

路上の物売りと絡んでも共通していえるのは、まったくしつこくない事。


道に迷って方向を聞けば連れていってくれるし、

目の前にいる物売りのおっさんがでかい声でなんか言ったと思ったら、「How are you? ガハハー!」と、
商売しないでただただ友好的だったり、

旧市街を歩いていたらすれ違う車から大声で「Welcome to Yemen!」のシャウトが聞こえたり。


時間をかけていればいるほど居心地が良くなるところなのは間違いない。


黙って暇そうにカートを食ってる人もいれば、大人同士が結構本気で取っ組み合ってじゃれ合ってる姿もある。
ジャンビーアを指してて渋い大人のその光景はほのぼのしてて笑える。

人の親切さと素朴さに驚くことが多いが、何より驚いたのは意外に英語を話す人が思ったより多いこと。


ホテルの従業員、カメラ屋、若い世代などで、
多いといっても一般の人はそれほどでもないが、一つの取り巻きやグループに1人くらいはいる。

こんなにも観光客が少ない街でこの比率は驚いた。


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驚いた事といえば、
ある日ネットカフェにいた時、スピードが異常に遅くなかなか繋がりが悪いのにうんざりしていた。


その時、ふと横のターバンを巻いたおっさんの画面を見ると、

Facebookの女の人の顔が映った画面を永遠と追っかけていた。


顔と髪の毛が全部出ているだけで、

すでに刺激的なのか写真をジャンプしまくって自分のパソコンでもないのに保存までする念の入れよう。

別の男は、欧米のドラマを見ていて、キャミソールとホットパンツ姿の女性の画像を追っかけている。


そう、ここは敬虔なイスラム国家。
ポルノ系にはアクセスできないようにネット環境は整備されている。


想像できるかな?

街中で女性の顔すら見れない世界。


そりゃーいくらアッラーが偉大でも見たいものは見たい。
日本の中学生なんかよりもよっぽど免疫がない。


彼らを渋谷なんかに連れてきて歩かせたら、どんな表情をするかすごく興味がある。


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                 <ものすごく真摯なネット屋のおじちゃん。>


そんなお茶目な一面もあるイエメン男性だが、

夕方に奥さん2、3人を連れて買い物出かけているときは最高にかっこいい。


妻が複数いても、一緒に買い物出かける時点ですでにビックリだが、

その妻達が同時に貴金属屋に入店した時には、まったく関係ない僕でもハラハラしてしまいます。


外出時にはすべてベールで覆われようとも、やっぱり女性は貴金属が好き。


一人にネックレス買ったら、もう一人にもネックレスかな…?とか、
一人が激しいボディコンを買ったら、もう一人もかな…?とか。


一体どうやって妻複数を納得させているのかちょっと気になるところだった。
『一夫多妻』っていう響きは、男性陣からしたらいいかもしれないけど、実際結構大変だわ。


ネットカフェで男が女の画像を見ていたり、
女性が公に見えるわけでもない貴金属に群がったりしているのを見ると、

ここまで敬虔に信仰している人たちでも、やっぱり持っている欲は、取り払えないもんなんだと感じさせられる。


それでも、今も昔も戒律の枠を超えずに保たれている。

なんとも理解が難しい文化だこと。


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                 <ダラダラとカートを食ってるだけじゃないぜ!>


そんな閉鎖的な文化と感じるイエメンにも日本語学校があった。
少し日本語が話せるイエメン人にその学校に連れて行ってもらい、授業も受けさせてもらった。


先生は日本人と結婚して日本語ベラベラの中年イエメン男性。
こんなにも離れた国でマイナーな日本語を学びたいと言う人がいるのか疑問だったが、
出席した授業には男性7人、女性6人(1人顔を出していた)くらいで、成人した人たち。

なんと別の教室にはベールに包まれた女性がごっそりいた。


一緒に受けた授業内容は、聞き取り問題や日本語のテープで言った質問に対して答えを選ぶ問題など。
テープで流れる日本語はちょっと早口気味でも完璧に聞き取れている人もいる。


この授業を受けてて、自分が学校に通っていたときと決定的に違うところがあった。

それは、先生が出した質問に対しての積極性。


とにかく生徒からの投げかけが多く、

誰がわかってて誰がわかってないか良く分かるし、学ぶときには受身じゃない。


そしてもう一つ感心したのが先生。
日本の文化をよく理解して教えているのはもちろん、
積極的な生徒の声を拾って、そこから新たな言い回しを説明するのが素晴らしかった。


最後にみんなから自己紹介を受けて、自分も自己紹介して授業は終わった。

教室の横に張ってあったスケジュール表に『部活 J-POP』という項目があってまたビックリした。
ちなみにJ-POPは"いきものがかり"を歌ってるみたい。
びっくりですよ。


連れて行ったくれたモハメッドに、なぜ日本語を勉強したいか聞いたら、
「日本と日本人が好きで、旅行会社で働いているからです」らしい。


コンピューター関連、旅行ビジネス関連など、彼らの生活においても日本との関わりがあるらしい。
まったく日本は特殊な国です。


学校から帰る途中には、なぜか狭い車の荷台に収まってカートを売っているおっさん達。
まったくイエメンは特殊な国です。



1週間や2週間ではとても飽きれそうにない。