シナイ半島南東部、アカバ湾に面した町Dahab。
ここに来る人々は透き通るような青い海に囲まれ、心休まるスローライフを目指してやってくる。
旅行者が集うリゾート風の町としては安く泊まれる宿(一泊12ポンド、約200円)があり、
リゾート地としてバックパッカー達にとっては留まりやすい環境となっている。
ある人はここでダイビングのライセンスを取り、ある人は毎日のようにシュノーケリング、
ある人は毎晩酒を煽り、ある人は日光浴と読書。
町は年々拡大を広げ、海岸線にはクッションを抱きながら、
床に座ってくつろげる小奇麗なレストランが軒並み連なっている。
思った以上に人工的に作られ過ぎている感は否めないが、
青い海を目の前に滞在費を気にせずいられる有難い場所。
旅行者には良い事かもしれないが、流れ込む旅行者が増加するにつれ、
元々ここに住んでいた人たちがどんどん中心街から追いやられたり、
少しでも多くのお金を旅行者から取ってやろうとする商店やお土産の人たちも残念ながら目立つ。
エジプトの物価と旅行者の金銭感覚に開きがありすぎるが故に、
元々いた人たちの感覚を狂わせてしまっている現実がここにも顕著に現れている。
それも現実。
宿を出て徒歩30秒で透き通るような海。
そのロケーションだけでも、ここにいたくなる理由になる。
少し歩いて中心をそれると、いくつかあるダイビングポイントでシュノーケリングもできる。
毛の長いウニが散らばる遠浅のエリアを越えると、
突然コーラルが現れ感動的な珊瑚となかなかお目にかかれない魚達。
ある場所では、絵本に出てくるお化け屋敷のような1000年ものの珊瑚が海底いっぱいに張り付き、
何回見ても夢中になってしまう程複雑で、綺麗だった。
また、そこにいる魚達にもビックリする。
膝丈の浅瀬にニモがいたり、黒い魚の群れに飲み込まれたり、
間違って蛍光のペンキが付いてしまったような魚、
小さな子供が適当な色使いで描いた魚が、そのまま現実にいるようなトロピカルな魚がウヨウヨいた。
嬉しかったのは、自分が小学一年生の時に描いたレインボー柄のような魚も発見出来たこと。
さらに太陽の光が筋となって海底に差し込む様子…
自然の中でおとぎ話のようなメルヘンな世界が、海中で現実としてあったのがたまらなかった。
毎日海に入り、サトウキビジュースを飲み、いろんな人たちと出会い、そして旅の再会もあり。
大好きなビールを毎日飲み、バギーに乗って幸せな時間を過ごした。
西アフリカの旅で疲れきった精神状態をクリアにするには十分な環境だった。
滞在1週間を超えた辺りから完全に出るタイミングを見失い、「明後日出る!」と言い続けながら
さらにもう1週間が過ぎて、結局1週間の予定が2週間ちょいの滞在。
英気養いすぎたかな。
次のルートはスーダンから陸路南下する予定から、
治安の関係で諦めかけていたイエメン経由でエチオピアINすることに。
直前にイエメンに行った人からのリアルな情報によるとサナア問題なし!
ルートも固まり、Dahabから最後のエジプト観光、ルクソールへ!
面舵いっぱーい!





