マリ入国後最初に滞在したNIOROという町。


国境越えまで一人も外国人を見なかったところを見ると、
中央・西アフリカ地域が世界一旅行者が少ないとも言われるのも、いまのところ頷ける。


今回は、稀なモーリタニアからの陸路国境越えルートで、
その中でもさらにマイナーなモーリタニア東側からの国境越えルート、
この辺を抜ける場合のセオリーになっているキャンピングカーや自分の車ではなく、ローカルでの移動手段。
しかも、ダイレクト便ではなく、乗り継ぎ便。


今回通過したルートを地図上でたどると、NIOROは中継の町となり得る町ではあるが、
実際に行くと中継の町という感覚には微塵もならない場所に来てしまったというのが素直な感想。
そこで生活している人だけの為に、町の規模が少し大きくなったような場所で、
これこそ他所の国に無断でお邪魔してしまった感覚になる。


モーリタニアの各都市も"アフリカンがいる"という意味ではパンチ力はあったが、
少数のアラビア系の人たちの存在と、見た目的にもムスリム色が強かったおかげで、

ホッとできる瞬間はあった。


しかし、マリ共和国ってリアルに黒人さんだけの国なんですね。


バイタクの後ろに乗りながら見た公園で、本気のサッカーをしている身体能力感じさせるマリ人。
金のブレスレッドがやけに目立つ宿のオーナー。
気さくに英語で話しかけて来てくれたガーナ人。
学校帰りに手を叩きながら踊り、髪の毛ガンガン編みこんでる少女。
破けた服を着て、空気が抜けたサッカーボールを取り合う少年達。
壁が剥がれ落ちた家に、グニャングニャンの気の枝で支える家の屋根。



そして、バマコ行きのバスチケットを買いに行くまでにあることに気づいた。



ものすごい数の人が何にもしてないで、道路側に出されたイスに座ってる。
NIOROでは、その人数が多すぎて、道の両脇すべて人がたむろしているとしか思えなかった。


この環境がすべてミックスされた中、道を歩く時の緊張感といったら‥‥


中には気さくに声をかけてくれる人もいるが、ほとんどが見てるだけ。
時たま、なんともわかり易く、頭の先から足の先まで舐めるように見られることか。
大袈裟じゃなくて、ある人はポケットの膨らみを直視してたり。
ただ見てるだけだったから問題はないけど、アジア人が究極に目立つ。


とはいえ、ちょこっと寄った商店では、

早速ローカルなノリのいい音楽が音割れしながら大音量でガンガン流れていたり、
ミュージックコーナーではかなりレトロな"CD"ではなくカセットテープがズラリと並んでいたりで、
生活に欠かせない音楽が溶け込んでる様子も垣間見えたりした。

曲調も陽気なトロピカルな雰囲気で今後の旅、期待大。





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暗くなり、晩飯には、絶対遠出したくなかったので、

宿の目の前にある人気の屋台?にいったら大当たり!



そこで、煮込んでいた牛肉とモツの煮込みが、信じられないくらいうまかった。
まだカメラを出す勇気がなかったので、写真は撮れてないが、
いつもこの辺の人はこんなにうまいもん食っているのかと思うと、嫉妬するほどのうまさ。


さすがにモツが入ってたから相当迷ったけど、横の人ガンガン食ってるし、
人もひっきりなしの人気店だったから鮮度は大丈夫だろうとの判断が大正解。

後のマリで食った中でもダントツの一位間違いなし。



このエリアからマラリアを媒介するハマダラカがいるため、部屋にはしっかり蚊帳が装着。
その日は泥のように就寝。


そして、翌日早朝。


バス会社に行き、朝から騒がしいバス乗り場。


前日軽く挨拶を交わしたガーナ人と偶然再会。

(ちなみにガーナは英語圏だから英語ベラベラ)


おっさんが、アフリカを旅する私に力強くこんな忠告をしてくれた。


「アフリカではすべての事にお金が絡む。そして、夜の行動は行動せずホテルにいる事。
 君の荷物すべてに特別気をつけること、Extra be careful for everything」


肝に命じます。



とか言ってる横からガンガンモメてます。
何言ってるかわからないけど、青筋立ててモメてます。


警察来てもガンガンモメてます。
バス会社の人がシャウトしてます。


少し収まりの兆しが見えた頃に、一人一人名前を呼ばれてバスの中に吸い込まれていく。



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人だかりでなかなか名前が聞こえん。


ん?


「アキフー、アキフー、アキフー!!」


あっ!それ多分自分っすねー!


「ウィー ウィー!」


はい。あんまり僕に注目しないでね~ と、心で思いながらモメてる真ん中を掻き分け車内へ。



ボロボロに見えてもサウンドシステム搭載のバス。

マリの歌謡曲にしてはレゲイのようなあまりにトロピカルな音楽が流れている。

モーリタニアとはガラッと雰囲気が変わって、生活に音楽が溢れている。


道中、窓の外に見えたのは電気の通ってない村。

萱葺き屋根に泥で出来たような家、生活を支えているだろう家畜、臼に入れた何かを棒で突くシルエット。

水は井戸から。 これで服が腰巻だけなら‥縄文時代ですか!?


そんな村を何度も目にしたところを見ると、都市部以外は電気が通っていないのかもしれない。

パラボラアンテナがない村‥‥文明から切り離された、そういった村は1つや2つじゃないのが驚かされる。


バスは何度か停車すると、ものすごい数の物売りが窓の隙間から手を出してくる。

バマコ到着直前の停留所でたくさんの人が降りていった。


窓から自分の荷物が勝手に下ろされていないか見ていると、

何度か話しかけてきて流暢な英語を話すセネガル人が、


「一回バス降りて自分の荷物見といたほうがいいぜ!誰かか持ってくかもしれないからな!」


といって、セネガル人も降りて自分の荷物を見ていた。

これがここの日常。


ガーナ人の言葉は、旅行者にだけ当てはまるのではなく、この辺に住む一般の人たちにも同じ事なのだと実感。


ここが特殊なのか、日本が特殊なのか。


所変われば‥‥‥ってとこかな。




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最後のチェックポイントを通り過ぎ、日没前にバマコ到着。

最初の夜は、ムスリムアフリカンおっさん4人と僕のドミトリー。