11月30日付け、CNN報道より。
「アルジェリアを拠点とする、マグレブ(日の没する国)のアルカイーダによって、
11月29日未明に人道支援団体関係者が乗る車が襲われ、スペイン人3人が拘束された。
事件があったのは、ヌアディブからヌアクショット間の道沿いで、
武装グループによる襲撃ポイントは首都ヌアクショットから北方170kmの位置。
車両の中にあった現金を含む金目の物は手付かずで残っていたという。
拉致犯は武装していたとの情報がある。スペイン政府の関係者が現地に飛び、
3人の解放交渉などに当たる見通し。
事件を受け、スペイン政府はモーリタニア政府に対し残る車両13台に軍兵士の護衛を要請した」
不可解なのが、13台でキャラバンを組んでいたのにも関わらず、最後尾にいた1台が前方車と離れ、
最終的に襲撃にあった事と、襲撃があった後、荷物は車両に残されたまま拉致された事。
これらの情報からは、金品を狙った無差別な襲撃には思えないようだが、
これも正式な声明がでない限り、予想の範囲を越えない。
この時のドライバーは犯行グループとの何らかの接点があるという事は想像がつく。
このニュースに気が付いたのは12月1日。
北部から南下するルートは事件のあった一本道のみ。
実は私、まったく同じルートを事件のあった前日(11/28)に通ってました。
このニュースを聞いたときは、さすがに背筋が凍りつき、
事件前日での乗り合いタクシー乗り場での騒々しさを思い出した。
さらに、12月8日付けのニュースでは、
「スペイン外務省当局者は8日、アルジェリアに拠点がある
"イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織"が犯行を認める音声テープを公表したと述べ、
中東の衛星テレビ、アルジャジーラがこのテープを報じた。
スペイン外務省当局者は犯行声明について信ぴょう性があると述べた。
同組織はテープの中で人質解放の為の条件には触れず、今後スペイン政府に突き付けるとしている。」との事。
未だ目的も明らかにならないまま。
報道があった12/1の夜には、キャンピングカーが宿泊していた宿の欧米人がシリアスな表情で話しをしていた。
そのうちの何人かには、「ニュース知ってる?」と声をかけてもらい、情報を共有しあっていた。
中には、さすがの様子で
「こういう事件があった後には、国全体でより警備が強化されるから問題ない。
逆に普段より安全になると考えることもできる」という考えの人もいた。
確かに。朝から珍しくヘリコプターの音が聞こえるくらい、警備は厳重になっているよう。
町には警察の姿も増えた。しかし、町はやはりいつも通り。人もいつも通り。
実際、宿には事件発生後も、次々と人の出入りが激しく、どこかでスタックしている様子はまったくなかった。
まったく先が読めない。
そんな時こそ大使館の出番でしょ!
ネットで調べるとモーリタニアになんと日本大使館があるではないか。
という事で、事件の記事を読んだ翌日(12/1)に、偶然知り合ったもう一人の日本人とともに
町の唯一のビルに入っている日本大使館へ。
上層階にある一室にかまえている事務所に行ってびっくり。
ここがモーリタニアであることを忘れてしまいそうなくらい立派なソファ、キラキラなごっつい高級テーブル、
そして目の前にドカーンとある薄型巨大テレビ。王様の部屋か!
タイパンツにヨレヨレのロンTとサンダル姿だと、どうも落ち着かない。
程なくして、スーツ姿の大使館員の方が現れ、ビックリ仰天発言。
「今日から在モーリタニア、日本大使館オープンです。
なのであなた方がはじめての来訪者となります」
こいつはなんたる偶然。
記念すべき第一号ではないですか。
それはさておき、本題のアルカイダ事件の情報を聞いてみるが、ネット上で流れた情報以外の新しいものは聞くことができなかった。連絡先を書いて、何か進展があれば連絡もらえるようにして退散。
旅に出て来て、初めて日本大使館行ったけど、想像以上にみなさんの税金をかけた作りになってました。
セネガル行ったときにも要チェックだわ、こりゃ。
さてどうしたものか。
町にいる分にはまったくいつも通り。
新たな面白い出会いもあったし、少し様子見るのが懸命だな。
という事で、ここからもうしばらくヌアクショットにいる事に。
※日記更新は12/10。今現在モーリタニアを脱出しマリにいるので問題なし。