西サハラ‥‥1970代までスペイン領として存在したこのエリアは、
モロッコとモーリタニアで領土を争っている広大な土地。


今現在、領土争いによる双方の交戦はないものの、
1990年代の旅行者の記録やガイドブックには、背筋の凍りつくような記載が残されていた。


ある過去のガイドブックには、

『この地域を越える場合にはコンボイ(武装護衛部隊)を雇う必要がある』という記載があった。


そして、今でもモロッコとモーリタニアの国境付近には

地雷が埋まっており、仮に道をそれた場合には、触雷の危険がある。


とはいえ、ここ最近で西サハラを越えている人は確かにいる。
危険情報やラバトでのモーリタニア大使館の賑わいを見る限り、現状は旅行者が通れるルートになっているよう。




11/23、旅に出てきて10ヶ月が過ぎたこの日から大きな挑戦が始まった。



11:30、カサブランカから約1500Km離れた西サハラ地区にあるDAKHLA行きのバスに乗りこむ。
     飛行機でもないのに日本円にして約7000円(560DH)もするチケットを買ったのは今回が初めて。

    予定所要時間32時間。とりあえず気の遠くなる遠さだ。


15:30、大都市マラケシュにて停車。


17:30、地の果てまで見えるような広大な土地で多くの羊飼いの集団を目にする。
     途中スピードガンを手に持った警官を発見。
     荒野を横切る道路でスピード違反を取り締まる様子が非常に滑稽。
     そのまま走行し続けるバスで一泊。


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<翌日>


07:30、目を覚ますも前日見た、だだっ広い荒野が目の前に広がるだけ。
     午後、 いつしかバスに乗車している人が10人以下になっている。
     3度にわたる検問で乗り込んできた警察にパスポートを提示する。
     質問されたのは職業ぐらい。


16:30、海?湖?で、意外にもウインドサーフィンするセレブ達の姿を発見。
     緊張エリアとは思えない光景に開いた口が塞がらない。
   
17:15、またしても検問。
     明らかな外国人だからか、バスから降ろされ検問所に連行される。
     壁には指名手配犯の写真が並んでいて、少し緊張していると、
     突然背後から現れた警官が「アチョー」と奇声をあげながらカンフウポーズをとってきた。
     逆に度肝を抜かれた瞬間。聞かれた事はやはり職業とどこへ行くかだけ。


17:30、地球の果てをイメージさせる何にもない荒野、砂漠地帯の景色から突然文明が出現。
     出発から30時間justで西サハラの町Dakhlaに到着。
     一回のバス移動最長記録。




とりあえず、中継の町にDakhlaに着き、町の人に聞くと気さくに安宿を教えてくれてチェックイン。

永遠と見渡す限りの荒野だったのから突然現れた町Dakhlaはどこにでもあるような田舎町のようだった。


ここにも、商店・カフェ・服屋・マーケット・ネット屋があり、
こんな辺鄙な地でもごく普通に暮らせる場所があるというのが不思議だった。


人もフレンドリーで愛想もいい。




晩御飯を食べようと歩いていると偶然、こんな辺境の地で一人の日本人と会う。

いろいろ話していると、そうとう前から世界を旅している人のよう。


国境でモーリタニアVISAを取ろうと来ていたらしいが、
最近国のボスが変わった影響で10日前から国境取得が出来なくなってしまい、北に戻るとの事。


西アフリカの情勢はほんとに想像以上に流動的なよう。


彼はモロッコ側を出国して、モーリタニア側に着くがVISAが降りず入国できない事を知ったのが日没後で、
暗闇の中、誤って地雷が埋まっているかもしれない危険地域に侵入してしまい、
モロッコ側の人に捕まり、スパイと勘違いされ始末書を書かされたらしい。


この辺で会う旅行者は猛者が多そうだ。


話していく内に、ガイドブックをコピーさせてもらえる事になって、
大まかな地図などの必要最低限の情報を手に入れる事ができた。


面白い話だけでなく、いくつかの情報も教えてもらえたのは今後に響く最高の出会いだった。


とりあえず、この日は隠し持ってきたうまいとは言えないワインを飲み就寝。


翌日再出発。