11月3日。


セビージャからバスに揺られること2時間30分でアルヘシラスへ。
そしてジブラルタル海峡を船でモロッコを目指す。



Go For  シルバーバック


激しく燃えるような夕焼けがヨーロッパとアフリカ大陸を繋ぐジブラルタル海峡に沈む。

モロッコ・アルジェリア・チュニジアの3カ国を指してマグレブ(日の沈む大地)。

そこに沈む夕日は燃えてた。



モロッコはアフリカ大陸とはいえ、北アフリカその他国と同様にイスラム圏であり、
アラビア文化、大きく4つの民族が入り混じった国。


イメージにあるアフリカの景色とは違えど、初のアフリカ大陸には違いない。

アフリカ大陸が見えたとき、ここまで胸が高鳴るとは思わなかった。



「やっぱり求めてるものはアフリカにある」と。



さてモロッコという国。


アフリカとヨーロッパを繋ぐ国として、大昔から重要な中継地点の役割を担ってきた。

またヨーロッパからのアクセスの良さからか、
サハラ砂漠をはじめとした多様な観光場所、年間300万人の外国人が訪れる観光大国の一面も持つ。

通貨価値はDH(ディラハム)。1DH≒12.5円。


どこから吹いてきたか、巷の噂ではインド、エジプトとともに世界3代うざい民族だと言い張る人もいる。


ありがたや、ありがたや。


船の中にあるキオスクノリの無理やり&即席IMMIGRATION窓口で、

かつてないほどEASYに入国スタンプを押してもらう。



辺りが暗くなった頃、船がモロッコ国境の街タンジェに到着。


いきなり人がわんさか集まってくると思いきや、案外あっさり。
辺りのスピーカーから何重にも重なっているアザーンの声が鳴り響く。


アラブ系の顔つき。
ペンキの剥げた壁。
カフェでお茶しているのは男だけ。
何をしているかよくわからない人。
ハシシと連呼してくる路地の男。

一生投げキッスしてくるおっさん。
くたびれた食堂。
値札のない商店。



近場にある安宿街に向かう途中には、「俺の宿に来い!」とスペイン価格でしつこく勧誘してくる男。


光のある宿のレセプションに、英語で聞く。


「Do you have a room ?」
「How much ?」



帰ってきた答えは、



「▼×@●$~フォンセ?」
「スポンシユャアポンクワッ」



フ、フランス語!!?



ビックリして固まってしもうた。

アラブ系のおっさんがフランス語‥‥全然合わねー!


それもそのはず、
モロッコの公用語はアラビア語、
第2言語がフランス語。
第3言語にスペイン語、英語。


なので外国人に対しては英語ではなくフランス語で話してくる。

やっとスペイン語の数字に慣れた頃にお次はフランス語‥‥。

英語が通じないので、スペイン語で値段を聞いてみるもNG。


なんか頭ん中が、アラビア語、スペイン語、英語でごちゃごちゃになっている最中、
フランス語で返事が返ってくるという信じられない状況に面食らった。


モロッコは言葉との戦いになりそう。


そして、この物価の国ならではの、宿の値切りにも成功して、
いざ部屋を見ると小奇麗にされてはいるが、あのアジアの宿を思い出させる多少くたびれた部屋。


ドアのロックはカギを差し込んで右回りじゃなく左回り、
部屋内のデカイスペースを占めているシャワーは使い物にならず、
別シャワールームにある、おかしな位置に取り付けられたお湯を出すノズル
ベットの枕が何故かクマさんの絵、そしてデザインの向きが逆。


ある時、ヒマそうに仕事しているおっさんにバス停の位置を聞いてみた。


なんでも歩いて40分だと言っていたが、隣で仕事中にYoutubeとオセロをチャンポン
している若者が首を振ると、「15分だ!」と言いなおし、この地図をくれた。


Go For  シルバーバック

モロッコで最初に出会った親切な人でした。


いいね‥‥初心に帰れる。

たまらんわ。がんばってこの適当さ。


正確に事がうまく運ばないような雰囲気。
自己判断が不可欠な環境。
与えられるだけではない、アグラをかいてはいられない環境。

ヨーロッパにいた頃の十倍街角で挨拶。



こっちのほうが自分によく合ってるし吸収する事が多い。