4000年の歴史を持つシリア第二の都市アレッポ。
ここは地中海から南アジアを繋ぐ商人の中継地として発展した土地。
さらにかつてはローマ人、ペルシャ人、ギリシャ人、モンゴル人等の
襲来に合い続けた複雑な歴史を持つ町。
バスを降りてアレッポに到着した瞬間、気の良いおっさんが笑顔で挨拶をくれる。
地図を見ていたら「どこにいきますか?」と声を掛けてくれる。
道を聞いたら、自分がわからないと周囲の人に確認までしてくれて教えてくれる。
ジュース屋の前にいると、少年がちょいちょい集まってくる。
ただ親切で外国人に宿を案内しているスーツ姿のおやっさん。
ダマスカスに比べても明らかに人が協力的で陽気で好奇心旺盛でソフトになった。
22時頃、夜道を歩いててもビックリするくらい危険なニオイが感じない。
一番驚いたのは、その時間帯に乳母車を押した家族連れが人気のないマーケットを歩いていた事。
おれがいるのはみんなが「気をつけて」と声をかけてくれる"中東"。
"アジア"と言っても国と地域によって治安も人も違うように、
"中東"と言ってもすべてが危険ワケではない。
偶然知り合って、Roomシェアをしたスイス人に至っては、最近イラクに行ってて帰ってきたとな。
彼曰く、
「おれが行ったトルコ側にあるイラクの街は、はっきり言ってごく普通に生活できる普通の町だった。
ただ移動手段は乗り合いタクシーしかなかったから大変だったけどね。」
そんなことを笑いながら、イラクのサッカーシャツを来て町に出かける様を見ると、
想像と現実の間に生じる"誤差"は、やはり自分の目で確かめるしかないのかな?とも思う。
とはいえ、イラクに行こうとは思わないけど。
何はともあれ、ここは家族で安心して旅行に来れる場所。
個人的にはアジアと変わらないか、それ以上に危険を感じないところだった。
<味のある映画館>
アラビア文字の広告がある映画館もここまでくれば、アンティーク。
アレッポは実はオリーブ発祥の地。
その名産として、オリーブの混じったアレッポ石鹸が一押し有名商品。
店頭にはゴミのように山積みになっていた。
今やオリーブはヨーロッパl諸国では必需品。
その発祥地というだけで歴史の深さを感じる。
写真を撮ると逆に「サンキューと言われた」>
ある日、腹が減って地元民で込み合っているFalafelサンドイッチ屋さんにいった。
そこで「どこから来た?」と聞かれ「JAPAN」と答えると、
食券を売ってる威厳のあるおじいさんが、食券を棚に叩きつけ「金はいらねー」という
ジェスチャーでご馳走してくれた。
中東随一"人が良い"ともっぱら噂のシリア。
親切な人に出会うのがそんなに難しくない、地味な印象のある国だ。
シリアを出るとき。
ビザの有効期限が2日過ぎていたが、噂どおりなんのお咎めもなくツラーっとトルコへ出国できてしまった。
"ムスリムで人が良い"
たった5日間とはいえ確かにその通りだとも思った。
ダマスカスではあまりなかった、その人の良さがアレッポにきて俄然溢れていた。
そして、勝手に確信した。
シリアが中東一だとしたら、バングラはアジア大陸一。
中東。
嫌な思いももちろんあったけど、少なくとも今回の旅で危険を感じる事は、ゲイのムハンマド事件くらいだった。
イスラエルは整地ゴリゴリの旧市街。
ヨルダンは死海、ペトラ、Wadi Ram砂漠。
シリアはマーケットとアンティークと最古のモスク。
どこに行くにもそんなに遠くないし、今回行った地域は治安も悪いとも思わない。
人と人の距離も近く、協力的な人は必ずいる。
そして見所含めバラエティーに富んだ地域。
もちろん俺の把握できない問題がたくさんあるだろうけど、思った以上に静かに素朴に生活してる印象を持った。
イメージがガラッと変わったお気に入りの地域になったのは間違いない。
5日間の滞在を終え、次は一気にトルコ・イスタンブール!
北へ北へ!




