Go For  シルバーバック


26日にイスラエルからアンマンにただいま。
たった二回目で、この「帰ってきた~」って感覚になるのが不思議な感じ。


今回はイスラエルから一緒に帰ってきたATM君が前回泊まったというマンスーラホテルへ。


ある時、家族連れで旅行に来ていたお母さんと話しをしていた。
そして、以前まったく知らずに入ったコーヒーショップがゲイの集まる店だった事を話してくれた。


ムスリムはゲイが多いとか、男からもセクハラまがいな事をされたとか、
そういった類の話はちょいちょい旅人から聞くことはある。



だがしかーし


個人的には「こいつ間違いなくゲイだ!」なんていうムスリムを見たことがない。
そのお母さんの話だと、かなりソフトでジェントルな人達でその辺の店と変わらない様相だという。


その場にいる人が揃ってゲイという事以外。。


そして、話しの流れでお母さんはそこで出来た友達へ会いに行くという。

これを逃したら、安全にゲイの違いを確認する機会はそうはない!
他の人も集っている事をいいことに、「一緒に行ってもいいですか?」と、直談判。


ジョイントさせていただきまっす。



夜のネオンがまぶしい夕飯時、
宿から程近いビルの3階にヨルダンのイッコーが集うコーヒーショップがある。


あまりにローカル色が強い階段を登りきると、ついに目の前に広がる‥‥‥

イッコー的な‥‥普通のコーヒーショップぅ~~!?



一つの大テーブルを囲み、賭けトランプに夢中になるおっさん集団。。
なんて事はない、どこにでもいるおっさん集団。。


大丈夫!I`m OK!

でもここはゲイの巣窟。
でもでも、まったくもって普通だし、街中よりも絡んでも来ない。


わからないものです。


すると、

まつ毛の長いフレディーマーキュリーを彷彿とさせるおっさん店員ムハンマドが礼儀正しく接客をしてくれた。


奥で吸ってるTHEアラビア文化の水タバコのシーシャを見て、すかさずオーダー!



来ました!


頼んだのは初心者らしく、かわいらしいイチゴちゃん味。


吸ってみたかったぞ!シーシャどん!!



    Go For  シルバーバック


                   <実は奥にいるおっさん達はゲイの模様>



上に炭を乗せて、吸い込むと下のビンに入っている水がブクブクブク‥



    Go For  シルバーバック



はい!よく出来ました!!


あまーいし、優雅~~な気分。


旅の中で明らかに不足していたのは、このバカンス優雅部門。

遊んでるくせに、さらに優雅なものを追い求める‥‥やだねったらやだね~ですよ。


それにしてもシーシャってやつは、
タバコに比べて喉にきつくないし、香りと気分を楽しむナイスな一品。


調子に乗って吸いまくっているとムハンマドが「あんまりたくさん吸い過ぎたらだめよ!」と、注意してくれた。

彼曰く、一回分(30分くらい?)の量でタバコ二箱分だという。


とはいえ水でタールは落ちるし、一回分が半端じゃなく長持ちするから
みんなで回してもなかなか終わらない程。これで2JDはありかな。



みんなで優雅にシーシャを楽しんでいたある時、

急にトイレに行きたくなってジェントルマンのムハンマドに「トイレはどこ?」と尋ねた。


俺をトイレに誘導して、わざわざドアを開けてくれた瞬間に事件は起きた!


ムハンマドがあまりにさわやかに「I like you !」っていうモンだから、
連鎖的にとても元気よく「me too!」言ってしもた。

大丈夫、大丈夫、落ち着け俺!


英語で「like」は広い意味で好意を示すものって中学の時の先生が言っていたはず。
多感な生徒を前に、間違ってSIXをSEXって言ってしまう先生だったけどおさえるとこはおさえていたはず。


恐る恐る、トイレから出るとムハンマドは何事もなかったように、忙しく動きまわっていた。


いや~意識しすぎたおれがアホみたいだな~なんて思っていると、

みんなの前でも序々にやさしくなるムハンマド。


「シーシャはNICEだわ~」的なことをいうと、「買ってやる」と返ってくる。


雲行き怪しい。


バルコニーの席に移ると、頼んでもいないアップルフレーバーのシーシャが登場。


「This is for you」


みんなに向けて言っている‥‥大丈夫。

シーシャを吸い終わった後に、買出しに行くからちょっと一緒に来てくれ的な感じで俺が呼び出された。
外はまだまだ女性が歩けるほど賑わっている。


ムハンマドの後ろについて歩いていくと、階段に差し掛かった時に奴が本性を表した!

肩を組んできて「I like you」コール再び。


さっきの『LIKE』は、やっぱしちょっとDeepな『LIKE』か。。


さりげなく手を払おうとし、距離を置こうとしたその時!
頬にブチューしてきやがった!


ちくしょう。


こんな事ブログに書いて得な事一つもないのに‥‥。

ムハンマドを振り払い、路上へ。
するとさっきまで男の色気を出していたムハンマドは、まったくのノーマルな真摯な人に変貌していた。


おぬしはアシュラマンか?


俺がビール大好きな事をすでにリサーチ済みのムハンマドは、
酒屋に立ち寄り、断る俺を振り払い缶ビールを買ってくれてしまった。


もちろん途中さりげなく手を繋ごうとしたり、ジャブは要所要所浴びせられる。


そんなスーパーゲイのムハンマドが突然、「サダム・フセインをどう思う?」とシリアスな質問をしてきた。

おれが「彼の事についてよくわからない」と答えると、

「彼はアリババだが、Good manだ。そしてtoo mach informationだ」と、意外な事を言っていた。


サダム・フセインがいい奴。。。

立場が違えば、こうも捉え方が違うもんなのか。


ってかヒゲだけ見てたらムハンマドもフセインに見えてきた。


そうか‥‥これがテロだな!


テロは急にやってくる!

相変わらず外出用のジェントルマンなムハンマド。



だが、俺は知っているぞ! 無半窓!


お前の勝負どころは人目につかない階段だろう! 夢半魔奴!


階段に差し掛かる前、さりげな~く早歩きで、店まで登れるように前方のポジションをキープ。


いざ入り口を跨いで階段に足をかけた瞬間に、やはり奴は動いた。

何かをこっち向かって言っているのが、なんか聞き取れない。



えっ?


なに??


What‥???


「I wanna go to bed with you!」


‥‥‥


聞かなきゃよかった公文式。



「Noーー!」と言いながら、夢半窓を振り切る。


階段を登りきって店の入り口のセーフティーゾーンにたどり着いた時にふと後ろを振り向いてみた。

すると夢半窓はというと、おちょぼ口を指さしながらおねだりのジェスチャー。


その瞬間彼は世界一アホな表情をしている男になった。



なんとか店の中に入ってみんなと合流すると、やはりムハンマドは落ち着いた様子。
ビールもやはりみんなに振舞う。


辺りを見渡すと、別のテーブルではアイドル的な男にうっとりしているおっさんの姿があった。
女性にとって安全で男性にとって厳しい場所みたい。


最後清算をしようとすると「オゴリだからお金はいらない」というムハンマドさん。
だが帰り際の挨拶でも耳元で「I like you」を太い声でさりげな~くささやくヒゲ隊長。



彼らの求愛スピードは想像を絶するほど早い。


女性の一人旅の大変さ実感したアンマンの夜。