かつてビートルズはインドを訪れ、その際に瞑想・修行したアシュラムがリシケシュにある。
インド訪問後、彼らの音楽に影響を与えたインド、Yoga、瞑想‥。
元々ジョージ・ハリソンがシタールとインドに心酔し、それがメンバーに派生していったのが
ビートルズ滞在した成り行きだったよう。
しかもジョージはインドでは超有名なシタール奏者、ラヴィ・シャンカールの弟子入りまでしていたらしい。
ジョン・レノンはムックみたいになっていき、
ポール・マッカートニーはガチャピンのまま。
(実際ガチャピンとムックは彼らをイメージして作られたらしい)
ジョージ・ハリソンはシタールを弾き、
リンゴ・スターはタブラに挑戦して妥協したのかしなかったのか‥‥。
明らかにインドミュージックが入り込んだ曲が作られたきっかけになっただろうYogaアシュラム。
こいつは、是が非でも行きたいところ。
道に迷いながら、なんとかかんとかそれらしい場所に到達。
<トキのような流れる動きで自然に、且つガイドかのように合流してきたBABA>
ドラクエでもこんなに簡単にファミリーは増えないぞ。
しかしこのBABAが意外な活躍を見せることに。
Entranceゲートの前で待っていると、オーナーらしき男が出現し、こう言う‥。
「入場料100ルピー」
アホらしすぎる。
なにやらここは政府公認の施設のため支払わないと中に入れないらしい。
事前に聞いていたのは入場料一人20ルピー。
ここでヒンディー語を話せるという特殊能力を持つBABAが本領を発揮。
巧みなヒンディー語を使いこなし交渉成立。
後でオーナーからマージンを巻き上げるだろうBABAの静かな執念が実った。
そして、中に入っていくと人がいない、というかYogaなんて今はしていない。
もうすでにアシュラムとしての施設ではなく、たまにくる観光客から入場料をGETし続け、
オーナーはホクホクしながら、ボリながら暮らしているよう。
観光客が勝手な事をしないようにBABAがついて来るシステムになったのだろう。
ビートルズブランドは今も健在といったところか。
さて44歳にはとても見えないBABAが息を切らしながら、
坂を上がっていくとビートルズメンバーが瞑想をしていただろう小さなドーム型の瞑想ホールがお目見え。
ちょうど4つ‥‥どこにジョンがいてポールがいてジョージがいてリンゴがいたんだ‥?
入場で金を取るぐらいなら、是非名札くらい貼っていてほしい。
荒れている瞑想ホールを進んでいくと1本大きな通りがあり、ところどころに宿舎がある。
急に長い年月手入れがされていないだろう草木が生い茂った道にBABAが突っ込んでいった。
すると目の前に広がったのは、廃墟と化したヨガホール。
<落書きが歴史を物語る>
なぜか負のオーラが漂うヨガホールを後にして、BABAは無言で歩き出す。
またしても野生の草木をかきわけ、
草負けになりながら見えたのは、夜には肝試しポイントになりそうな廃墟宿舎。
床にはガラスの破片。
壁が崩れ落ち、歴史を感じるどころかただの廃墟といった感じ。
BABAは無言で屋上に上がっていく。
そこに現れたのは、さっき見たヨガホールのデカイバージョンが2つ。
<壁には『LET IT BE』の落書き>
BABAが敷いてくれたシートに腰掛け、ヨガホールの中でしばし休息。
リラックスしたのか「たばこ持ってる」と聞いてきたわりに、自分でも持っている始末。
しょうもないぞBABA!!
<いきなり筒に向かって叫びだすBABA>
<瞑想ホールで瞑想するフリをしてみた>
BABAが瞑想ホールでダレている間にそそくさと逃げるように姿を消してみた。
建物を抜け茂みを抜けた頃、後ろからバキバキ・ザワザワっと激しく草木をかき分けている音が聞こえてくる。
その時歴史は動いた‥‥
いつもたむろして、チャラスを吸い、ただ座ってバクシーシとだけ言っていたサドゥーが走ったのだ。
かつてダッシュするサドゥーなどいただろうか。
そうか‥‥金だな‥‥
ふと後ろを振り返るとすでに視界の中にBABAはいた。
しかも、おれが見える位置ではしっかり涼しく歩いている。
なんてプライドの高い奴なんだ。
そんなサドゥーが愛らしくなってきた頃、手にはいつ取ったのかわからんきれいな花が。
それを手渡され、女性器の中から見た男性器が形どられた像の前でお祈りを始めた。
その後、額にブーティーと呼ばれる粉を付けられる。
時は満ちたのだなBABAよ‥‥
満を持して来ました、「バクシーシ」コール!
ヒューヒュー!!
おもむろにカバンの中に入っていたレモンを渡すがMONEYと言って聞かない。
「I like money」なんて神様の前で言ってしまうストレートなBABA。
<吹っかけオーナー>
とりあえず流して、ゲートを出る。
すると何故か肩を組みながら小声で、しかも甘く耳元で囁いてきた。
「あい らぶ ふぃふてぃ るぴ~」
まさかの『like』から『love』への格上げ。
「NO」と言うと、さらに甘く囁くように勝負を賭けてきた。
「あい らぶ とぅうぇんてぃ るぴ~~」
な、なんて柔軟な奴なんだ。
そしてなんて余裕のある笑顔なんだ!BABA先輩!
「アシュラムのオーナーからマージンもらえるんでしょ?」と聞くと、
素直に「ちょっともらえる」と答える正直なBABA先輩。
思いっきり笑わせてもらったBABA先輩に2ルピー渡してみた。
するとまさかの納得の様子。
これでタバコも買えるし、なにか形がほしかったんすね。
BABA先輩に別れを告げると同時に前から4人組ヨーロピアンがアシュラムの場所を探しウロウロしていた。
先輩のセンサーはすぐさま彼らをキャッチし、風のようにスムーズに、尚且つナチュラルに彼らのファミリーとして
同化し、同じ道を往復していった。
お疲れ様です。
先輩の後ろ姿は会った時よりずっと大きく見えたのだった。
‥‥
あれっ?







