夜中降った雨の影響でいくらか涼しい昼。


ゲストハウスを出て、道をふさぐ神聖なる野牛をかわしてメイン通りに通じる路地を歩いていく。
両サイドにびっちり並んだ、レストラン・布屋・チャイ屋・おみやげ屋・小売店・楽器屋を抜けて
とりあえず、おなじみになったレストランへ。


一時期、体調不完全な時には厳しかったカレーも最近ではむしろ食べたいと思うほど大好物に。
日に日に黄色くなる歯ブラシが食生活を物語っている。




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                           <special Thali >


肉は入ってないベジメニューだけど、50ルピーも出せばこのボリューム。

基本的にマサラ(香辛料)と油が強いため、胃に厳しいカレー達。


その代わり乳製品がクッションになって、刺激だけじゃなく味をマイルドに和らげてくれる。


小学校の時、給食でカレーの日には必ずヨーグルトだったけど、

インドに来るとヨーグルト先生のやさしさ、存在感がひときわ際立つ。




レストランでくつろいでいるとシヴァ神だと言い張る小娘が自信なさそうにウロウロしている。



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カメラを向けるとこの自信に満ち溢れたポージングと表情に変身。


インド版バカ殿発見!



写真を撮るとしっかり2ルピー徴収される。
もちろん事後に伝えられての徴収。



明朗会計どこへやら。




満足してメインガートから上流のASSIガートまでガート沿いを歩く。
ボートに乗せようとするおっさん、日本語で迫ってくるインド人、


どこで覚えたかわからん下ネタを言って満足して消える謎の若者を跳ね除ける。



よくわからず出会い頭に言われた一言。




「バラナシ、ハブラシ、スバラシイ!!」


誰が教えたんだ?





そんな輩をかわし続け、20~30分で上流のASSIガート到着。


この辺になるとローカル色がグッと強くなり、穏やかに生活・信仰している様子が感じられる。


ズンズン歩いていくと、ある建物から音楽と歌が聞こえてきた。


入り口で座り込んでいるサドゥーを前を通り抜けると、

バラモンらしきおっさんが何やら民衆に向かって唱えている。



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普通に何かを唱えているだけだと思ったら次の瞬間、タブラのリズムに乗って歌に切り替わる。


最後尾ではその空間で足を組み、深い瞑想をしているサドゥーの姿。
まるでこの世界に存在しているが、どこにも属してはいないような存在感。



この馬鹿でかく人間が渦巻いている国をまとめているのは、まぎれもなくヒンドゥーだと感じる瞬間。



人々の間で貧富の差が見えずらい日本、

そこでは宗教という概念はそれほど強い意味を持っているようには思えない。



ここバラナシでは、通りを歩いているだけで、

明日にはガンガーに流されているかもしれないような人達が日常的に視界に飛び込んでくる。



旅行者にとってそれは一時の光景。

自分の国に帰ればそれは記憶の片隅に取り残されるだけ。



しかし、インドに、バラナシにいるインド人にとってはその光景は自分の生活と隣合わせの出来事で、

来世に対する危機感として捉えているようにも感じる。



現世・来世含め、自分の置かれる可能性のある環境に対する幅(貧富の差)が、

ヒンドゥーのパワーとなって乗り移っているようにも感じる。




この異様な空間に居心地の良さを感じながらも建物の外へ。



するとすぐにお馴染みの少年達に囲まれる。


11歳と9歳の少年は信じられないほどの語学力で会話をしてくる。

とにかくホテルやレストランなどいろんなところに連れて行きたがる。
少年に限らず、マージンをGETする為に外国人に話しかけてくる人が多い。

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                           <その少年達と壺>


ハクション大魔王の壺、15ルピー。
実は貯金箱。



弾ける笑顔を見せてくれたと思ったら、

最後には巧みな会話の組み立てで、クリケットのボールを買ってくれという。


インドの子供達の柔らかい素顔を見るのは写真の中だけか‥


まだまだバラナシは、なかなか飽きさせてくれない。

泥が跳ねただけでリキシャマンに本気で殴りつけているおっさんを横目にメインガート方面へ。


ガンジーはすでに過去の人。


あまりにしつこい客引きに嫌気がさしてきた頃、
一台のオートリキシャが物凄いスピードで横付けしてきて唐突に一言。


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                「チンチンブラブラ」



‥‥


なぜそんなに自信満々の表情になれるんだ?


レベル高すぎるぞ バラナシ。


夜には、1ヶ月間やるというプジャという祭りがメインガートでやっている。
タブラとオルガンのような楽器&歌、そして5人男が儀式的な動きをしている。

静かにそれを聴いている周辺の人々。


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船に乗りこみガンガーからもその儀式を見ていると、改めてここはインドの不思議な世界に引き込まれる。


宗教が生活と深く結びつきすぎて、その儀式的な光景があまりに自然体の雰囲気を醸し出している。

そして、

ふとした時にこの得体の知れない、彼らにとって疑いようのない世界に対してカルチャーショックを受ける。


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            <式の終わりには、ガンガーの水を頭にかけたり、灯篭を流したり>



ヒンドゥーが倫理で道徳で文化。


聖地バラナシ、そしてガンガーの前ではそこにいるどんな人間をも飲み込んでしまう。



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