インド10億を越す人口の80%以上が信仰してるヒンドゥー教の聖地バラナシ。
ガンジス川沿いには南北約6キロに連なって沐浴用のガートがあり、
インド各地から聖なるガンガーを目指して巡礼に訪れる人、死後ガンガーに流されるのを待つ人など
多種多様な人で溢れかえっている。
メインガートであるDasashwamedhガート近くの宿を探してる最中、道の向こうに一際濁ったガンガーが見える。
昔学校で習った得体の知れない川に興奮。
迷路のような路地をさまよい、宿に荷物を置いたあと、早速ガート沿いを歩いてみた。
イメージでは神聖なる川で静かに沐浴をして、過去の罪を洗い流していると思いきや、
夏の海みたいなノリではしゃいでる人が目立つ。
ある人はシャンプーをし、ある人は大胆に泳ぎ、ある人は浸かりながら何やらワイワイ。
ペットボトルに水を入れて持って帰る人もいる。
さすが聖なる川、高校球児にとっての甲子園の砂と同じ感覚。
<すべてを飲み込むガンガー、ゴミが散乱してようが聖なる川に変わりはない>
観光客の多さも手伝ってか、うそ臭い日本語で詰め寄ってくるインド人がとにかく多いこと。
特にメインガート沿いは賑わっていて、売店あり、屋台あり、謎のマッサージ屋ありで
バラエティーに富んでいる。
<謎の福耳マッサージ師>
歩いていると老人に握手を求められた。
ニコヤカに握手をすると次の瞬間両手で俺の右手をとり、
何食わぬ表情で掌マッサージが始まってしまっている。
その華麗なる動きにまったくついていけず、気がつけば揉みほぐされてしまっているではないか。
そして、じいちゃんモミモミしながら一言。
「10ルピー」
な、なにーーー!
た、巧みすぎる
踏んできた場数が違いすぎたか‥‥
このままでは飲まれてしまう
すかさずじいちゃんの手を取り、ジャパニーズスタイルと称し、マッサージ返し。
素直に気持ちよさそうにしてるところで言ってみた。
「10ルピー‥」
渾身の10ルピー返しは意外に効果があり、今回の日本対インド戦はアウェーながら引き分けで試合終了。
財布の紐は緩むことなく笑顔でその場を後にした。
聖地バラナシ。


