Go For  シルバーバック


深夜バスGREENLINEに乗りこみ、
インドからバングラに入ったときと同じベナポール国境に早朝到着。


思い出に浸りながら、国境で諸手続きを行う。
まずは出国税300tkお支払い。


ここでもバングラ側は親切に誘導しまくってくれる。


さてさて、いよいよ出国のスタンプを押してもらう時がきた‥‥がっ!


その時、事件が起きた。


出国スタンプを押すだけなのに、俺のパスポートがなかなか帰ってこない。

そして、何故か別室に呼ばれてしまった。



係りの人は深刻そうにこういう。


「あなたのビザの有効期間は14日間です」


「しかしあなたの今日までの滞在日数は19日間」


「5日間のオーバーステイです」



ここですかさずちょっと待ったコール!!


「Date of Expireは、6月25日までになってるので1ヶ月間滞在可能ですよね?」



すると、係員の人がすかさず、


「違います。ここでのExpireの意味はビザ自体の有効期限であるだけで、
 滞在可能日数はその下の下、"Authorised duration of each day"蘭に表記してある14daysです」


なんじゃこりゃ!
他国と違う感じだったんか。。。



奥から親玉風の偉い人が登場したので、質問してみた。


「この場合何をすべきですか?」



親玉は言った。


「この場合、ビザ延長のスタンプが必要になる」


「そして、その取得にはもういちどダッカに戻らないと手続きはできない」


「さらに罰金として、一日につき200tk」


バングラのリスクの高い夜行バスは正直安全とはいえないだけでなく、

もう一度ダッカへのトンボ帰りは避けたい。
もう泣き寝入りしかない。

どうしても他の方法はないか聞いてみたり、バングラの素晴らしさを語ってみたりした。


あまりの落ち込みようを察してか、にわかに風向きが変わった。


そして、ついに流れが変わった。


何度も親玉と係員が裏で話し合い、ついにおれにある提案をしてくれた。

親玉が意を決してこういってきた。


「もし今ここで出国スタンプを押しても、今後君が新しいパスポートを持てば誰も気がつかないだろう」


「もしくは1年、2年と月日が経てばね」


「言ってる意味がわかるかい?」


「君はまたすぐに再入国する予定はないね?」


「もし再入国して、これがバレてしまうと私の責任問題にもなるんだよ」


「インド側の人間は大した気にもしないだろう」


「わかるね?」


「いいか?押すぞ!?」



まさに奇跡のコソコソ話。


そして、係員へオーバーステイの罰金を支払う。
その時にもうタカは持ってなかったから500ルピーを支払う。
しかもレート的にちょっとおまけしてくれた。


名目的にはオーバーステイの罰金だが、これは彼らの懐に入る賄賂。


なんとこんな調子でスタンプを押してもらい、国境越えを果たした。


インド側に入ると、やはりこの異変に二度も気づかれ、多少騒がれ心臓バクバク。


途中それを見たインド側のボスっぽいのは、なにかボソッと行って手で追い払うような"行け"ポーズ。


観光客は目立ちすぎる。


バングラ側親玉の言ってた通りの展開となった。



最後の最後まで、この国の恩恵を浴び、
最後の最後まで、想像を超えた展開を放つバングラを後にする。