<船を見送る人々>
ロケットスティーマーとは‥‥
なんと外輪船というオールドスタイルの客船。
いまどき観光用ではなく、ごく普通の客船として乗れるのは世界を見渡しても
ここだけという噂もあるほどレアな旧型船らしい。
1996年にコルカタでディーゼル・エンジンに切り替わる前まで、本当に蒸気機関で走っていたらしい。
そして、『ロケット』のクセに速度は遅い。
そんなロケットは直線距離で200Kmの道のりを迂回を重ねて28時間かけてダッカへ。
夜の10時、乗船手続きをすべくオフィスらしきところへ。
丸1日以上かかることを考慮して、1190タカを支払いファーストクラスの部屋をGET。
日本円にして1800円以内で、人生初のファーストクラス。
<ファーストクラスの部屋>
バングラデシュに来て、初めて人に囲まれず落ち着いて外の景色を眺めた。
すると、一つ気が付くことがある。
山がない。
見渡す限り、平坦な低い平野になっている。
雨季(今は雨季の始まり)には、国土の3分の1が水没してしまう、その意味がわかった。
そして、緑は濃く、見渡す限り続く大平原と、ところどころに聳え立つ日陰を作る木々。
空と大地の距離感がギュっと凝縮され、その間に豆粒のような人間の集団。
障害物の少ない自然にさらされた人間のサイズは、なんと小さく見えることか。
地球は丸いらしいが、
これだけ見晴らしのいいところでも、せいぜい自分の目で見える範囲は、限りなく平坦に見える。
この数ヶ月で見た世界も、地球のほんの一握りでしかないと教えられた。
これらが夕日に照らされたとき、俺のイメージしていたアフリカの大地に似た景色が広がった。
人類発祥の地、アフリカへの思いがさらに強くなった。
<ナイスSUNSET>


