次なる目的地はジャッキーのいる"香港"
ジャッキーと写真を撮ってきてくれ!
という無謀なリクエストに応えることができるかもしれない。
香港へは、成都から一度逆サイド広州まで行き、乗り換えて深圳へ。
そこからIMMIGRATIONを通って香港INのルートになる。
地図で距離感を確認すると、軽い動悸に襲われる。
中国甘く見てたわ。
~2泊3日、世界の車窓からがスタート~
5月12日、成都発17:06の列車に飛び乗る(ハードスリーパー266元)。
17:06、広州東行き。
駅の待ち合いホームでは相変わらず、床はゴミ箱状態。
乗り込むとそこは三段ベットの寝台が向かえ合わせになっており、中は究極に狭い。
列車もやはり中国式で、夕食時になると、数種類の中華料理が乗ったカートが来て、オーダーするとその場で盛り付けてくれたり、駅員がインスタントのワンタンを売りに来たり、何を思ったか駅員がお菓子のみならず、大量の靴下だけを売りに来たりと大忙し。 やっぱり考えてる視点が全然違う。
他の中国人に習って、5食分買い込んでたから、私には必要ございません。
外の景色に目をやると、岩肌を剥き出しにした背の低い山がいくつもあり、その景色たるやアニメやゲームの
世界にいるような感覚になる。 今まで見てきた中国とあまりに違う景色に中国の奥深さを感じるとともに、
一ヶ月弱見てきた中国がほんの一部分に過ぎないということに改めて気づかされる。
とりあえず、こんな時は読書に限る。
持ってきたパウロ・コエーリョ 『アルケミスト』~夢を旅した少年~ を見ながらいつしか就寝。
アルケミストとは錬金術師のことで、金を作り出すと言うことは一切の不純物を排出したモノである。
その概念を自分の内側に照らし合わせる事で生み出される、自分の内側と徹底的に向き合い、
最も不純物のない生き方を模索する様子が描かれている。そこには、あらゆる出来事には必ず前兆があり、
人間だけではなく、存在するすべてのものから発信されていて、多くの人がこぼしてしまってる前兆に対して
アンテナを張ってキャッチすることの重要性や、
人対人に限らずコミュニケーションには、言葉以外に発せられるメッセージがあり、
それを汲み取ることの重要性が描かれている。
作者も世界を旅してた人だけあって、特に印象だったこれらのメッセージは、
言葉も文化も違う土地に身を置く時、非常に大きな意味を持つと感じた。
それは、宿を決める時、交渉する時、誰かと仲良くなろうとしてる時、新たな情報を入手する時etc。
それぞれの土地で、事前に把握してることなんてほぼないに等しい状況や環境で人々と接する時には、
ろくに通じない言葉だけに頼るだけではなく、視界に入ったものすべての情報と、そこに漂わせる雰囲気から
滲み出る言葉以外のメッセージを汲み取る必要がある。
そして、あらゆるやり取りには、確かにこれから自分の身に降りかかるであろう"前兆"が存在する。
イメージは、より動物的な感覚。 頭でっかちにならない事。
アジアで感じた"言葉以外のメッセージ"と"前兆"を思い返される。
旅する上で可能な限り、研ぎ澄ましていきたい能力だ。
本と音楽は良いわ。
時間と場所を選ばない。
そうこうしてるうちに、中国式おやつTIME。
鳥の生々しい足! きれなツメしてるわ。
中国ではよく見るし、みんなよく食べてる。
中国人は飛ぶものなら飛行機以外、足のついてるものなら机以外食べると言われるほど。
もちろんおれもいただきました。
山椒味なんでしょっぱいけど、食ってしまえば鳥の足さ。
二日目の夜を迎えて、ヒマだし、寝台にも飽きてきたので早めに床につくことに。
明日には、いよいよ香港だと思うと胸も高鳴る。
いつものように、出発前に購入したSONYのMP3ウォークマンを胸の上に置き、
ブルーハーツを聞きながら就寝。 朝方四時頃、急に目が覚めトイレに。
またブルーハーツを聞きながら再度就寝。
そして朝7時頃、おっさん達の笑い声で目を覚ました俺は、何かの異変に気づいた。
ん?
あれ??
あれれれーー???
ないがな!
イヤホンの先がないがな!!!
今度はMP3が‥
その瞬間おっさんの笑い声が消えた。
そして、周囲の若者もなんかを察しているよう。
二段目に寝ていたおれは、下のベットを手当たり次第探すもやはりなし。
到着予定は、9時半なのに、おれの下で寝てたやつの姿が見当たらない。
これは不自然と思ったけど、時すでに遅し。
この調子じゃインドで全部なくなるわ。
音楽がなくなった分、別のリラックス法を見つけるっきゃない。
そうこうしてる間に、列車は広州東へ到着。
着いたのは、5/14の9:30。 40時間30分の長旅。
到着してすぐに75元のチケットを買い、深圳に向かう。
昔学校で、深圳は経済特区って習ったのを思いだす。
約一時間、新幹線のように速く、ものすごい綺麗な車内で過ごすこと1時間。
深圳に到着したはいいが、、、、
なんじゃこりゃ!!!!
自動販売機ですよ!! 久々に見た!!
そして、ぴかぴかのビルにスーツを着たビジネスマンに俺より数倍小奇麗な服装をした若者ども‥‥。
東南アジアから旅してきたおれの感覚は、完全に壊れていた。
こんなにも文明が発達しているとこにいるのが、落ち着かない。
逆カルチャーショック
そして、丸二日風呂に入ってないことと、元からちょい臭かったベットのニオイが同化して異臭を放っていた。
しかもTシャツよれよれにタイパンツにバックパックで汗かいてるときた。
超ビジネス街の経済特区でビーチサンダルを妖怪ひょうすべばりにペタペタさせると存在感はさらに引き立った。
まさに歩くボロ雑巾。
でもおれはやる気に満ちたボロ雑巾。
ハンカチで額の汗を拭くビジネスマンにも軽くあいさつもしちゃう。
もちろんニオイを含め、道行く人が振り返る存在感。
とにかく早く香港入りすべく、IMMIGRATIONの建物を見つけ、出国審査。
身なりはデレンデレンでも、やる気を認められてか、なんなく出入国をパス。
1997年にイギリスから中国に香港返還になったにも関わらず、何故か当たり前のように出国&入国。
IMMIGRATIONがあるって事で、一応中国ステージはこれで一区切りだな。
4/18~5/14までの約1ヶ月近くの滞在。
元陽の棚田、少数民族、大理で発熱、滞在期間ピンチ、九賽溝、黄龍、中華料理など、
ほんとに内容の濃い時間を過ごした。
なんと言っても移動の連続。
結局、中国だけで総移動時間(都市間の移動のみ)は、、、、、
なんと‥‥150時間!!!
中国でかすぎ!
再見!!!

