昨日乗ったタクシーのフロントガラスになぜか4発分の弾痕があった事を
思い出し、カンボジアに多少警戒してたけど、
シェムリアップに着いてみると、そこはアンコールワット目当ての人達が集まる観光地。
思ってたよりも断然Guest Houseの質が良くて相場が大体5$前後。
ちょっと歩いて探せば、
一泊5$でベット二つまたはキングサイズベット・トイレシャワー付き・インターネットFree
しかもピカピカの部屋に泊まるのも難しくない。
初日宿泊した5$の宿から、一泊3$でネット使い放題&蚊帳付きのGuest houseに移動。
昼過ぎまでダラダラして、一日10$でバイタクのあんちゃんを捕まえていよいよアンコール遺跡へGO。
運転手のサンくんは、英語がちょっと聞きづらいけど礼儀正しい人。
自己紹介するとAKIという名前はクメール語で『火』を意味するらしく縁起がいいらしい。
褒めてくれたついでに、「サンは太陽だし、AKIは火だし、人が生きていくのに俺らは絶対必要だねー!」
みたいな事を言って俄然調子に乗りながら、中心街から15分くらいで入場ゲート到着。
3日券(40$)をGet。(1日券は20$)
というのも、アンコール遺跡は半端じゃなく広くて、たった1日でゆっくり見てまわるのは不可能。
外観の写真取ってまわるだけなら、
1日でもなんとかなるかも知れないけどそれじゃ何も感じれないからね。。
初日は日暮れまで時間もあまりないことだし、メインのアンコールワット&アンコールトムはお預け。
その代わりまずは遠くにある、AKI RA地雷博物館へ向かった。
そこは、元傭兵で地雷を埋める側にいた
カンボジア人AKI RAが先頭に立ち建てられた地雷撤去に関する博物館。
入り口にはすでの地雷の数々。
<ロシア産の地雷らしい>
博物館と言っても、中は小さな部屋が4部屋程の小さな作りだったが、いきなり目に飛び込んで来たのが
AKI RAのグループが撤去してきた地雷の山が。
博物館にあるほとんどの地雷がロシア・アメリカ産。
地雷はもともとベトナム戦争の時の作戦において
重要地点や自陣を守る為など、さまざまな目的で使用されてきたらしいが
大きな目的としては、地雷により相手兵士に怪我を負わせる事。
片足を失った兵士に対しての運搬・治療に人手を割かせる事により事実上の戦力ダウンを目論んだとされる。
だからこそ敢えて殺すほどの威力ではなく、片足を失った地雷の被害者が数多くいる。
そしてその足を失った被害者は、街外れに行けば行くほど多く目にする。
これは、出発目前に偶然テレビで見たことだけど、
最近日本で開発された地雷撤去用のブルドーザーが開発され、実際に撤去作業に使用されている。
大きなブルドーザーの頑丈なツメで地面を削り、地雷を爆発させて進むことが出来る屈強な重機の導入によって
従来の探知機による手作業でのリスクが無くなったと。
その重機は地雷が眠るアフリカ諸国からのオファーもあったほどらしい。
利益追求から遠く離れた赤字覚悟の開発、ある日本人の執念がここカンボジアで生きてる。
実際、日常で地雷があるなんて、想像もつかないけど、
カンボジアで生活してる人にとってはそんなに遠い存在ではないものっていうのが自分の感覚で捉えられない。
その場にいた40代くらいの現地人は、地雷を指差しながら、
「この大きさ見たことあるけど、こっちまで大きいのは見たことないなー」
なんて笑いながら言ってるのを見て、正直どんな反応していいかわからなかった。
実際、日常で地雷があるなんて、自分も含め日本の同世代の人達は想像もつかないけど、
カンボジアで生活してる人にとってそれはどんな存在なのか。
それはただの凶器なのか
カンボジアで4ヶ月英語を教えてたカナダ人の話によれば、
ある日、田舎町に行くとそこには一本道から反れたとこには大量の地雷が埋まっている。
それを知ってて地元の人々は地雷を自分たちで取ろうとしてたらしい。
なぜなら、地雷に使われている金属は売り物になるから。
時に、金属を取り除こうとしたときに爆発してしまうこともあり被害は今だ後を絶たないらしい。
地元の人曰く、カンボジア人のほとんど(約90%)の
人は農業を仕事としており、彼らの収入はほんとに微々たるもの。
残りの10%に属する観光客相手のドライバーの場合で月収は約50$、日本円で約5000円。
遺跡周辺にいても、6・7才、それ以下と思われる子達が
必死にポストカードを持って「ワンダラー」と言って歩み寄ってくる。
驚く事に9才くらいの子になると、普通に英語と日本語で口説き落とそうとする子までいる。
俺の時計を指差して、「これと交換してくれたら、私は学校に行けると‥
一回3・4才の子が俺に向かって唯一言った言葉が小声で「ワンダラー」だった。
親もその場に居る人も特に違和感なくその光景を見ている。
大人も子供もカンボジアは貧しいと口を揃える。
そして彼らにとって地雷はただの凶器だけではなく、生活するための手段としても捉えられている。
『No Choice』 選択の余地はどこにもない世界。
自分の生まれ育った環境が当たり前みたいな感覚は、実際の地雷を目の前にして吹っ飛んだ。

