「御正殿」の階段 | 『♪70歳の挑戦』(限界に挑戦!)

『♪70歳の挑戦』(限界に挑戦!)

    昨年の4月に70歳になりました。
    これからも精一杯、自分の限界に挑戦したいと思っています。

おはようございます。

今朝は小雨ですが11℃です。

 

「御正殿」は確か昭和34年の落成でした。

 

竹中工務店の設計・施工だったと思います。

 

教祖祭や大祭の時に使われたり、本庁の「神殿」ですから御正殿の前ではお辞儀をしますね。

 

昔は、ライトアップをされて世界一と言われた噴水もありました。

 

高校生の時、教祖祭が近づくと御正殿の階段の清掃をしたり、噴水の中を掃除したものです。

 

噴水が無くなったのはいつ頃なんでしょうね。

 

錬成の時にきれいなライトアップされた噴水を見て、こんなところに住みたいなあ・・と思ったものです。

 

私が高校4年生の時の担任が、一級建築士の「増田幸先生」でした。

 

卒業前に、ネクタイを皆に配られて、ネクタイの結び方まで教えていただきました。

 

チョークで爪が汚れるからでしょうか、透明のマニキュアを塗られていたと思います。

 

とてもおしゃれな先生でした。

 

建築科の先生の中には、大阪府庁の建築課にお勤めの先生とか、今宮工科の建築材料の先生とか、富田林に事務所を構えておられた製図の先生とかもいらっしゃいました。

 

定時制なので、昼はご自分の仕事をされて、夜に教師として教えに来ていただいていたのでしょうね。

 

私たちは、昼の献身で疲れて、よく居眠りをしてしまいました。

 

それでも優しく見守っていただきありがとうございました。

 

ところで、御正殿ですが、柱は「エンタシス」というギリシャ建築にみられる真ん中が膨らんでいる建築様式ですね。

 

またあの緩やかな勾配の階段ですが、増田幸先生によると、お足の悪かった二代様のために一番歩きやすい階段勾配を考えられたそうです。

 

二代様を心斎橋のデパートまでお連れして、その階段をわざわざ歩いていただいたそうです。

 

階段の傾斜は、蹴上(けあげ)と踏面(ふみずら)の寸法によって決まります。

 

二代様のお足のことまで考えられた誠の設計だったのですね。