部分最適と全体最適
過去に開発~運用~保守~企画と渡り歩いてきましたが、
その中で顕著になってきているのが、部分最適だけに特化した
人が増えてきている事です。
先日も相手先と打ち合わせをしていて、頭痛がしてきました。
設計時点でバグがある事が発覚した事象に対して、
開 「このシステムは設計書通りに作りました」
私 「設計書に仕様バグがあるでしょ?」
開 「設計書通りなので運用でカバーしてください」
部分最適とは、工場で例えると「このネジだけは俺にまかせろ!」
ネジ一本に一点集中し、それ以外には目もくれない状態です。
ネジ一本のプロです。
製品で不具合が出ても「自分のネジの不具合じゃないから
関係ない」と対岸の火事を決め込みます。
全体最適は、工場全体の動きを「流れ」として把握し、全体が
目詰まりを起こすことなく、上流から下流に流れるように最適化
するようにカイゼンをしていく状態です。
部分最適と全体最適、どちらも重要で必要です。
しかし、部分最適に特化した人が、突然全体最適の職場に
送られても部分最適のノウハウでしか行動できません。
IT業界では慢性的なSE不足を嘆いていますが、プログラマの
プロをたくさん育てて、ある日突然SEやれ、は言われる側は
理不尽以外の何物でもないでしょう。
ましてや今までは社内でモニタとにらめっこしていただけなのに、
突然営業と一緒に客先へ出され、できない要望をボンボン言われ、
こじれて怒られたりした日には、思い切り凹みますね。
(私の過去の経験まんまではありませんが、大体こんな感じです)
部分最適から全体最適へ移行する前に、全体最適へ興味を持たせる
教育、フォローが必須です。
こういう主張をすると、一般社員はヤンヤの喝采をします。
「そうだそうだ、上がそういう環境を作らないのがいけないんだ!」
果たしてそうでしょうか。
どこまで行ってもお客様の最前線で働くのは、現場にいる人です。
現場のことを一番知っているのは現場の人なのに、「教育を!」
「環境を!」と主張しているのは変ですね。
現場のカイゼンは現場がすべきです。