昨日、仕事の都合で中央高速道を走りました。

安全もあって、ここ何年も時速100キロ以上は出さないようにしていますが、窓外の景色を楽しむゆとりが生まれて長旅の疲れも癒されます。

ここで大事なのが、旅を共にする曲選びなのは言うまでもありません。

今回は、出発前にほぼ思いつきでシューベルトの交響曲全集を選びましたが、これが大正解。

シューベルトの交響曲群に特徴的な、流麗な旋律と、同じフレーズの繰り返しが、流れゆく緑豊かな風景に見事にマッチするのか…などと考えていると、ふと、ある方が同曲群を例えた短い文章が頭に蘇ってきました。
(訂正:交響曲群ではなく、ピアノソナタの間違いでした)

「田舎の鈍行電車に乗って、車窓を流れる景色を、頬杖をついて眺めている…中略…ウトウトして、ふと目を醒ますと、外の絵は、先ごろとあまりかわらない」

うまく例えたものです。
と、同時に、私自身の感想だと思っていたものは、実はこの表現が頭の片隅に残っていただけで、危うくパクリをやらかしてしまうところでした。

この方、ゆらさんと仰られる、アマチュアのクラシック評論家で、2007年に若くして鬼籍に入られております。

2002年頃、仕事でアメリカに駐在中だった私は、よく、氏による「ゆらんぼの部屋」というサイトにお邪魔させていただき、クラシック音楽の楽しみ方を学ばせて頂いたことも懐かしい思い出です。

今日は氏を偲びつつ、もう暫しシューベルトに浸ってみるとしましょう。





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