シルバーバーチ(古代霊)より

ずいぶん前の話ですが、私は物質界に戻って霊的真理の普及に一役買ってくれないか、との懇請を受けました。そのためには霊媒と同時に、心霊知識を持つ人のグループを揃えなくてはならないことも知らされました。私は霊界にある記録簿を調べあげた上で、適当な人物を霊媒として選び出しました。それはその人物がまだ母胎に宿る前の話です。私はその母胎に宿る瞬間を注意深く見守りました。そしていよいよ宿ったその霊が自我を表現しはじめた時から影響力を行使し、以来その関係が今なお続いているわけです。

私はこの霊媒の霊と小さな精神の形成に関与しました。誕生後も日常生活のあらゆる面を細かく観察し、霊的に一体となる練習をし、物の考え方や身体のクセを呑み込むように努めました。要するに私はこの霊媒を、霊と精神と身体の3つの側面から徹底的に研究したのです。

次に私は霊的知識の理解へ向けて指導しなければなりませんでした。まず地上の宗教を数多く勉強させました。そして最終的にはそのすべてに反発させ、いわゆる無神論者にさせました。これで霊媒となるべき準備がひと通り整いました。

その上で、ある日私はこの霊媒を初めて交霊会へ出席するよう手引きしました。そこで、用意しておいたエネルギーを駆使して➖いかにもぎこちなく内容も下らないものでしたが、私にとっては重大な意義をもつ➖最初の霊的コンタクトをし、他人の発声器官を通じてしゃべるという初めての体験をしました。

その後は回を追うごとにコントロールがうまくなり、ごらんの通りになりました。今ではこの霊媒の潜在意識にあるものを完全に支配して、私自身の考えを100%述べることができます。

要請された使命をお引き受けしたとき私はこう言われました➖”あなたは物質の世界へ入り、そこであなたの道具となるべき人物を見出したら、こんどはその霊媒のもとに心が通い合える人々を集めて、あなたがメッセージを述べるのを補佐してもらわねばなりません”と。私は探しました。そして皆さん方を見出してここへ手引きしました。

私が直面した最大の難問は、同じく地上に戻るにしても、人間が納得する(死後存続の)証拠つまり物理現象を手段とするか、それとも(霊言現象による)真理の唱道者となるか、そのいずれを選ぶかということでした。結局私は難しい方を選びました。

自分自身の霊界生活での数多くの体験から、私はいわば大人の霊、つまり霊的に成人した人間の魂に訴えようと決意したのです。真理をできるだけ解りやすく説いてみよう。常に慈しみの心をもって人間に接し、決して腹を立てまい。そうすることで私がなるほど神の使者であることを身をもって証明しよう。そう決心したのです。





シルバー・バーチの霊訓(九)

ステラ・ストーム編

近藤千雄訳

16-18ページより