その名もヘクソカズラといいます。
ヘクソは「屁糞」と書きます。
こちらの花は葉などをちぎると凄い臭いがすることから、その名がついたと言われています。
凄いですね。
さすがに葉っぱはちぎれませんでした。
臭くなりたくない…。
田んぼなどにまだまだたくさんありそうです。
皆さんも身近なところへ行って、こうした植物を愛でるのも一興だと思いますよー。
如何ですか?
- 植物図鑑 [ 有川浩 ]
- ¥1,575
- 楽天
- 冬が終わりかけの朧月が出ていた夜、河野さやかが会社の呑み会の帰りにマンションの植え込みで見つけたのはリュックを背負って丸くなっている男であった。行き倒れていた男は、「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか」と言ってぽんと丸めた手を彼女の膝の上に置き、「咬みません。躾のできたよい子です」とさらに言葉を重ねる。酔っていたさやかは部屋にあげることにする—。
ほのぼの系ラブストーリーです。
まずこの本を開くと見開きには、道ばたに生えている植物の写真が目に飛び込んできます。
フキにフキノトウ。 ツクシやノビルに、タンポポ等々。
この身近な植物をイツキと一緒に採取して、それらを料(りょう)して食するという当たり前の事に魅了されていくさやか。
さやかと一緒に植物を採取して、それらを料することを楽しむイツキ。
2人一緒に生活する事で、確かなものが生まれ初める…という話です。
また、イツキが物語の中で料する料理のレピシも巻末に纏めてあり、物語だけでなく読者がその植物たちを実際に料して楽しめるようにもなっています。
とても魅力的ですね。
本を読んで、そこに出ていた植物を採取し、それらを料理して美味しく頂く事ができるのですから。
これは、食いしん坊にはたまらないかも…!
作中で出てくる植物の中には、毎年私が楽しみにしている花もありました。
オオイヌノフグリという名前の花です。
こちらの花ですよ。
植物図鑑—Weblio辞書より
春になると野原一面に咲いている花です。
皆さんもご存知ですよね。
いつも何気なく見て春を感じていた花なのですが、その名前の意味が凄い。
このオオイヌノフグリを直訳すると、「犬の陰嚢」という意味だそうです…。
物語でもイツキの影響で植物たちに興味を持ち始めたさやかが、イツキにこの花の意味を教わるのですが、「ふぐり」という名前の由来は青い花ではなく、その花につく実だの事だそうです。
この花の実は細かい毛がぴっしり生えていて、その様がまるで犬の陰嚢に似ているからだそうです。
文中には「雑草という草はない。どんな植物にも名前がある」という昭和天皇が残された言葉がでてきますが、まさにその通りです。
こちらも良く見る花です。
家の前の柵に巻き付いていました。