お天気もよく毎日遊び惚けてばかりいて、すっかり読書から遠ざかっていた。
今年もついに入梅となり、晴歩雨読の日々が訪れた。
今回読んだのは柚木裕子の「ミカエルの鼓動」という467ページの本。
ミカエルというのは手術支援ロボットの名前だった。
主人公は当然ドクターで西條という心臓外科医で、対する天才医師の真木がいてストーリーが展開。
医療の在り方とか命の意味を問う内容に、家事を若干後回しにして読んだ。
真木がミュンヘンハートメディカルセンターに勤めていた事から、ドイツの事情も盛り込まれてた。
といってもビールの話とか軽いのだが……。

40数年前にミュンヘンに住んでいた時、すでに買い物袋持参でスーパーへ行ってた。
ビンカン類もスーパーや買った店に持って行くと、ビンカン代のお金を返してくれた。
着なくなった衣類も収集箱があり、スタッフが集めて廻っていたし。
読んでいてドクター真木のドイツ話と、昔の自分がシンクロしているように感じた。

柚木裕子の本は10年前に初めて読んだ「最後の証人」それから「朽ちない桜」
「検事の本懐」「狂犬の目」去年読んだ「ウツボカズラの甘い息」くらい。
今回の本は医療現場の専門用語や医学用語等が多くて……。
3ぶんの1まで読んだ辺りで「生きるとはどういう意味か、だ」と主人公に語らせる。
「生物学的には生きていても(途中省略)生存と生きることは別なのではないか」とも。
小説の最後あたりに「人生の意味は自分が納得できるかだ」と。
結局のところミカエルは神なのか?堕天使なのか?