早春の山のつもりで入山したら、なんと冬山だった!というのが今回の山行でした。今まで5、6回登っている山なのですが、いつも秋で3月は初めてでした。
中央沿線の二つの山を繋いで歩き、山頂からは富士山がたとえば富士急の九鬼山や高川山からのように大きく見えるのが魅力。
鳥沢駅から貯水池までは車道歩きですが、後は山頂までジグザグの急な登りの連続で、特に山頂直下の急登に取り付き、登りが嫌になった頃981mの高畑山に到着。

北斜面なので多少の雪はありましたが、歩行に支障なしで山頂からは雄大な富士の姿はもちろん、枝間から南アルプスも。
高畑山頂で富士を眺めながらのふたりだけのランチタイムは最高でした。ひっそりと誰もいない山頂を後にして、倉岳山へと急坂を下りまた登り返したりしながら、1時間ほどで990mの山頂に到着。
倉岳山も最後は急登で、でも山頂からまだ富士山が見えたので感激。
今まではだいたい午後になって、富士山が雲に隠れて見えないことが多かったのでした。
倉岳山でも景色二人締めで、誰とも会わない1日。

ザラザラとして滑りやすい急坂を下って、アップダウンを繰り返して立野峠に到着。
ここまではとても順調でコースタイム通りだったのですが、立野峠からの下りが想定の範囲外の積雪で、コースタイムの倍の時間がかかってしまいました。
何と北斜面なので積雪が1mくらいあって、1時間半も雪と格闘しながら下ったのでした。
雪の上の足跡も不明瞭で沢の両側に足跡が残っていたり、時にズボッと太ももまで雪にはまったり、深い雪の中に足を取られて抜けなくなったり、あわや薄い雪の上を歩いて沢に落ちそうになったり、雪の斜面をトラバースしたり……。無事に車道までたどり着いてはじめて、「あー面白かった。こんな経験なかなかできない」と言えたのですが、雪面を歩いていた時はもう必死でした。
まだまだ続く雪の斜面で苦労しながら歩いていたら、いきなり斜面の下で「うおー」という唸り声のような音で熊か?とビックリ。まさかこんな積雪の中を、しかも午後4時頃と遅くに登って来る人がいるなんて思ってもみなかったので、メチャクチャ驚き私も「ギャー」と声を発してしまいました。

「こんな雪山が近くで体験できるなんて何十年に1回でしょ。だから来てみた」というのです。でもこの先どんだけも雪が深いということを告げたら、ますます登って行く気になってしまって行っちゃいました。
世間には物好きがいるものです。