最近、固定電話不要論が出始めた。



携帯電話があればよいのではないかと・・

事実、わが家の固定電話は
常に留守電にセットしている。


しかも、ナンバーディスプレイも止めた。

だから、電話が鳴っても、
誰からのものかはわからない。

ただ、本当に用事のある人はキチンと
留守電に吹き込んでくれる。

電話機も、ダイアル式の黒電話のあとに設置したものだけに、今風の便利な機能はない。


ダイアル式の黒電話。

皆さんはご存知ですか?


今から40〜50年も前の話。

携帯電話が普及していない時代のこと。


わたしの妹は、人の声音を上手にマネる。

彼女も独身時代は実家には住んでいなかった。

母に用事があり電話すると、父が出た。


そこで妹は『モシモシ、◯◯◯さん?』と、
父の通称で呼びかけた。

父は『ハイハイ、そうですよ!』と返答。

『ワシですよ!ワシ!』と、妹は男性の声音で、
旧知のごとく対応した。

『ハイハイ・・』


父は目まぐるしく頭を回転させたに違いない。

思い出さない自分が悪いのではないかと・・


挙げ句、『エーッと・・どちらさんですかね?』

『わかりませんかね? △△ですが・・』

妹は自分の名前を言った。

『バカタレ!!』とひと言、父は電話を切った。

結局、母には繋いでもらえなかった。


父は認知症にはならなかったため、
最期まで、妹のイタズラを話題にした。

『娘にだまされた』と。

家族にとっても懐かしい笑い話だ。


残念ながら、わたしには妹のような才覚はない。

固定電話といえば、独居の高齢者対応で何かあった場合に即、ヘルパーステーション等に繋がる器材には、電話回線が必要なはずだ・・