昭和の生まれで、今は年寄りだ。
平成が31年、さらに令和になって8年。
【今どきの若い(もん)者は・・】という言葉をずっと聞いて育った。
明らかにこの言葉は、褒めことばではない。
運動会で、孫息子の応援をした。
彼の小学校では高齢者用に『思いやりスペース』というステキなネーミングで、校舎の中にイスを並べて準備してくれていた。
そこから競技が見渡せる。
そういう情報は予め保護者に周知し、わたしも娘から詳しく聞いていた。
娘は孫娘の応援で、わたしは1人。
言われた通り、受付で孫息子の名前を探し、保護者欄にマークを付けた。
校舎の2階に『思いやりスペース』を見つけた。
だが、わたしは敢えて運動場で応援した。
ウォーキングのおかげで、動けるし立っていられる。
プログラムに沿い出場学年が優先され、その学年の保護者は最前列で観られる。
終われば入れ替わる。
前置きが長すぎた。
ここで小さな事件が起きる。
最前列で(折り畳める)イスに座って、入れ替わることなく応援しているジイジがいた。
ジイジとはいえ、わたしと同世代か・・
優先学年のプログラムになり、一旦離れていた列に再び並んだ時、後方から女性教師?の声が聞こえた。
『すみません、応援席にはイスやマットは置けませ〜ん』と。
彼女はそのジイジのそばに来た。
『イスやレジャーシートは禁止です』と言われた
ジイジは、何食わぬ顔をしている。
『思いやりスペースから観られますよ』とも案内した。
彼は『わかっとる!』と応えた。
ずっと座りっ放しのジイジにきっと保護者から苦情が出たんだろう・・
その教師は困ったように、『移動していただけませんか?』と、今度はわたしに向けて言った。
彼の後ろに立っているわたしを妻、あるいは同行者と思ったようだ。
まさか、わたしを同族と見たか・・
当方、娘と孫息子からルールを守るように厳しく言われている。
苦い思いをしながら、教師に『わたしは無関係です』と言った。
【今どきの年寄りは!!!】と叫びたかった。
いつの世も、事件を起こすのは若いもんだけではない!
年寄りにも沢山いる!
