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SRT(Spiritual Responce Therapy)のクリアリングの練習をしていると、
様々な魂の様々な過去世に出会います。
そのひとつを、ご紹介します。
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今日は、私の仕事関係の知人のクリアリングで出てきた、過去世のプログラムです。
遠い遠い過去世で、この人はご自身のご先祖様のひとりでした。
女性だけで構成されていて、各地を周回するように移動しては労働力や戦闘力を現地の人間に提供して対価を受け取り、その土地の男性と交わり、後に生まれてきた女の子を一族の仲間として育てる。
そんな、アマゾネスのような一族の小さな一家(というか一団というか)に属する、中堅どころのメンバーだったようです。
(余談:アマゾネス伝説とは違い、生まれた子供が男子の場合は2~3歳で父親に返却していたようですが)
その一団の中に、この人が可愛がって妹分として面倒を見ていた、まだ未成年の少女がいました。
しかし、ある土地に滞在していた最中に、その少女が現地の有力者の男に性的に暴行され、子供を宿してしまうという事件が起こったのです。
しかも、少女はそのことにひどく傷つき怯えて隠していたため、この人がそのことに気が付いたのは、次の土地に移動した後のこと。
さらに、まだ幼い体で妊娠してしまった少女の体調は、非常に不安定なものでした。
「加害者に死を!(=自分に加害者を殺す許可を)」
と、この人は一家の長に強く訴えました。
通常、裁きによる死を与えることができるのは、一団の長のみという文化ではあったようなのですが。
そして、その男はその土地では何年もにわたって、訪れる度にこの長と肉体関係を持ってきていた相手で。
長の娘のひとりにとっては、父親でもありました。
この人自身、そのことを知っていたので。
それらの事情と、それでも自分が可愛がって面倒を見てきた少女を犯した相手を許すことができないという思いから、「せめて、自分に手を下させて欲しい」と、訴えたのです。
長の答えは、シンプルでした。
「次に、あの土地に戻るまで待ちなさい」
長の側としても、我が子の父親の殺害を許可するというのは、苦渋の決断ではあったでしょう。
この一族は「男性」という性別の存在に対して愛を抱く文化ではなかったようですが、それでも情というものはあったようですし。
「子供の父親」というのも、ありましたし。
そんなことをするような男と長年肉体関係を持ってきてしまった自分自身への、嫌悪感もあったようです。
いずれにせよ、この加害者の男を、決して許すことはできない。
それが、彼女たちの結論でした。
そしてこの一家はさらに移動を続け、数か月後、少女はなんとか出産はしたものの、幼なすぎる体で妊娠し出産したことがこたえたようで、女の子の赤ん坊を残して亡くなってしまったのでした。
赤ん坊は、一団の別の女性が預かって育てることになり、その後は無地に育ったようですが。
それはそれとして、さらに数か月後。
一家が加害者の居る土地にふたたび戻ってきたところで、優秀な狩猟家であり戦士だったこの人は、その男を狩猟の混乱に紛れて弓で射殺したのでした。
そして全てが片付いたことを無言で告げにきたこの人を、同じく無言で抱きしめた長。
本当の愛があったのは、この2人の間だったのだなぁ……ということが、クリアリングしている私にわかった瞬間でした。
……というような、なかなかに激しいプログラムだったのですが。
実は、これで終わりではなく。
さらに続きがありまして。
この人のクリアリングをすすめていったら、同性カップルが登場するプログラムがさらに連続して出てきたのです。
しかも、全て魂レベルで同じ相手で、プログラムの色合いは異なるし、男同士だったり女同士だったりはするものの、全て同性カップル。
思わず「この2人は同性カップルの関係を、何回繰り返してるの?」と聞いたら、「78」とか出るし💦
「この2人が、一般的な異性愛のカップルだったことはないの?」と聞いたら、「ない」とか返ってくるし💦
ここでふと連想したのは、萩尾望都さんの『酔夢』という短編漫画でした。
同じパターンをくりかえしてしまう悲劇の恋人たちの物語で、それを修正しようとするのだけれど……というストーリーなのですが。
思わず、それを思い出してしまいましたよ。
とはいえ。
じゃあこの人の場合、同性カップルの運命を繰り返すこと自体がクリアすべき対象として出てきたかというと、そうではないのですよね。
そこで起きたことをきっかけにして魂にこびりついてしまった「葛藤」や「継承」のプログラムが、クリアすべき対象なのです。
そして、どの過去世でも、この人も恋人も、同性同士であることに罪悪感をあまり持っていないと言うか。
当然の如く自分たちの間では子孫を残せないということにも、どこか割り切っているというか。
「自分たちの間の愛は愛」と、良い意味で居直っているというか。
なので、また同じ関係を繰り返すような出会いがあったとしても、あまり葛藤がなさそうというか。
「生まれ変わったら、今度こそ異性同士で出会って結婚して、2人の子供を持って育てようね~」みたいな約束をした、とかいうこともなさそうというか。
そんな感じでした。
だから、そのこと自体は、そのままでいい。
そういう魂達もいるよね~♪ と、いうことだと思います。