さて。
うちの会社はIT系なので、IT系の専門大学を出ている子がいっぱいいます。
そのひとりに、どんな風にして日本向けソフト開発の世界に入ってきたのか、聞いてみました。
以下、彼の述懐をまとめてみました。
---------------------------------------------------
私の卒業した大学の情報処理の学科には、日本のソフト開発を研究するゼミがありました。
そのゼミは、入学試験の時の点数が一定以上(26点/30点満点)でないと、履修することができません。
私はその前提条件をクリアしていたので、そのゼミにエントリーして勉強しました。
このゼミを履修して卒業するためには、TOEIC360点以上を取って、日本の基本情報処理試験に合格し、日本語のN3にも合格しないといけません。
私はその条件を満たして卒業し、日本向けのソフト開発をしている会社を探して、この会社に就職しました。
---------------------------------------------------
うはぁ・・・・・・凄いっ
しかも、なんか大学に入った瞬間から、もの凄い格差社会ですよね
卒業条件が厳しいところなんかは、ちょっとアメリカの大学的かもしれません。
ちなみに、この大学の入試の合格の基準は(21点/30点満点)だそうです。
(26点/30点満点)というのはもっとも高難易度のゼミで、それ以外にも中難易度・低難易度のゼミがあるのだとか・・・。
正直、日本とベトナムで大学を出たばかりの子の技術力だけを単純に比べたら、ベトナムの方が優秀なんじゃないかと思います。
ただ、この国の子達は会社に入るとあまり勉強したがらないいらしく、数年後には日本人に追い抜かれる傾向にあるとも聞きます。
あとまぁ、ベトナム人の場合、日本人だったら当然できることができない(そういう習慣がない・概念がない)ことが多々あるので、やっぱり総合的に見たら一概にどちらが優秀だとは言えない感じはしますね~。
それと、なんというか、中国の科挙の文化の名残のような気もしますが、試験に受かること(=大学に行くこと)が一生の目標でそれをクリアした時点が人生の頂点・・・みたいな感覚があるようにも感じます。
大学の四年間で勉強した知識だけで、その後の数十年を生きようとしているように見える勢いの彼らが、正直たまにソラオソロシクなります・・・
あ、もちろん個人差はありますので、会社に入ってからも勉強する子&伸びる子はいますよ
ただ、絶対数的な問題の話です^^;
ちなみに、案外大学に行っていない高卒・短卒の子のほうが、下手に「大学に受かったんだ・行ったんだ」っていうプライドがない分、素直でよく伸びるという話も聞きます
つーか、大学入試は科挙じゃないんだから、大学に受かったら一生安泰とかないよ・・・ってことに、なんで気がつかないんだが、そのあたりがよくわかりません・・・^^;
科挙文化の謎に迫れるのか
- 科挙―中国の試験地獄 (中公新書 (15))/中央公論新社
- ¥714
- Amazon.co.jp
「なるほど」って方も「そうか?」って方も、良かったらポチっとお願いします。
にほんブログ村